INFINITY | ナノ




ピーンポーンピンポンピンポンピンポン ガチャッ



「名前ー!」

『ん?亮ー?』


玄関で亮の声がするとリビングと廊下が繋がる扉が開いた。


happybirthday!



お待たせしました。
赤西軍団のみなさんです。


『びっくりしたー!』


時計を見てみると...0時を過ぎたので今日は私の誕生日です。いつもの面子に+1...


『斗真も来てくれたん?』

「おう!お祝いだからな」

『ありがとう!』

「名前!誕生日プレゼントほら」

『何これ』

「ん?ハイチュウ」

『あぁ、ありがとう』


仁からのプレゼントハイチュウ1粒て...まぁいいか。

「present for you!」

『何これ』

「亮ちゃんと使って」

『智久くんよ、これ女の子にあげるもんちゃうやろ』


大きな袋の中いっぱいに入っていたのは流星の絆の時にドラマ中私が配っていたアレで...


「子供できたらマズいだろ?」

『そうやけどさ』

「ありがたく貰っとくわ!」

「はい」

『ワイン?』

「名前が産まれた年のワイン」

『えっ、しかもこれ高いやつやん!優ありがとう!』

「俺からはこれ」

『台本カバー?名前って書いてるやん!』

「うん、作ってもらった」

『めっちゃ嬉しい!ありがとう!』


その後はドンチャン騒ぎをしてハイチュウだけかと思っていた仁が持ってきた高いシャンパンを空けて、バッタバッタとみんな寝静まった頃キッチンで片付けをしていると


「名前来て」

『何?』


寝室から顔を出して亮が手招きをした。ベッドに並んで座ると小さな箱が出てきた。


「手出して」


左手の小指に冷たい感触。デザインがオシャレなリングがはめられた。


「誕生日プレゼント」


『あ...これ』


亮の首元を見てみると同じデザインの指輪がチェーンを通していた。


「一応ペアリング。堂々とつけられへんやろ?これなら肌身離さず着けられるやん」

『ありがとう。めっちゃ嬉しい』

「隣の指につけられるまでな」


亮の言葉が嬉しくて、照れ臭くて、ギュッと首に抱きついた。


『亮好き』

「俺も好きやで」



日付がかわってからおめでとうのメールや電話がたくさんあって、プレゼントいっぱいもらってたくさんの人に、そして好きな人に祝って貰える誕生日。



幸せ者やんな私。



午前0時を過ぎたら
(ぴぃからのプレゼント使う?)
(みんな居るやん)
(おー使え使え)
(静かに見とくから大丈夫)
(大丈夫なわけあるかい!)


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