INFINITY | ナノ



「ただいまー」

『お邪魔しますー』 


お正月休みです。


亮ママ「名前ちゃんおかえりー」

『亮ママただいまー』


うちの両親は相変わらず海外で帰ってこないので今年も錦戸家です。

亮パパ「名前ー!待ってたで」

『亮パパ今年もお世話になります』

パ「そんな他人行儀な。もうウチの子やんか」

『ありがとう』

「みんなは?」

マ「あんたら遅いから帰ったわ」

パ「ピンクの辰見たで!かわいかったなぁ」

『パパみてくれたん?ありがとう!』

マ「お腹空いてるやろ?あんたたち来ると思ってお節とってあんねん」

『亮ママ私も手伝うー』

マ「ありがとう」

『うわー!美味しそう!』

マ「亮ママのお手製やで」

『ほんまに!?嬉しい』



マ「あんた達いつになったらくっつくん?おかんとおとんずっと待っとるんやけど」

「もうくっついてるわ」

マ「え!?付き合ってるん?」

「おん」

パ「やっとくっついたんかいな」

マ「いつからなん?」

『去年の末くらいから』

パ「ほんまか!」

「おん」

マ「おかん嬉しいわ」

パ「亮、お前泣かせたらあかんで」

「泣かせへんわ」

マ「名前ちゃん泣かせたらおかん許さへんで」

「おん」

マ「何かあったらすぐ電話してくるんやで、ママびしっと言うたるから」

『パパ、ママありがとう』

「そろそろ部屋行くわ」

マ「名前ちゃんは部屋用意しなくても・・・ええやんな一緒で」

「あぁ、ええよ」

パ「ゆっくりしてってなー」

マ「おかんとおとん出かけとこかー?」

「アホか!」

ーーーー

『パパとママ相変わらずやね』

「名前に会えて嬉しいねん」

『私も嬉しいわ、いつ来ても笑って迎えてくれて』

「ほんまの娘やと思ってるからな」

『亮、東京帰る前にデートしよっか』

「ええよ、どこ行く?」


ベッドに並んで座ると亮の肩に頭を乗せた。


「ベタに通天閣とか行く?」

『人多すぎやん。一発でバレるで』

「隠せば大丈夫やろ。逆に人多すぎてバレへんかも」

『私は平気やけど亮の顔すぐバレるやん。帽子被ってマスクしてサングラスかけな』

「逆に目立つやん。行くだけ行ってみいひん?」

『豚まん食べる?』

「食べたいん?」

『うん』

「ええよ」

『なら行く』

「初デートが大阪てなんかええな」

『そう?』

「おいで」


ベッドに横たわった亮の腕の上に頭を置いた。



何処に行こうか
(ちゅーした?ちゅー!)
(お父さん聞こえへんやろ!)

(おい、なにしてんねん)
((あはははは...))






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