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砂糖漬けの二人の恋

「今年も出るの?インターハイ」「もちろんだ。今年で金久保部長は最後のインターハイだからな。いつも以上に気合いが入る」「じゃあ、またお守り作ってあげようか?」「むっ…。いいのか?」「龍たちが優勝できますよーにってお祈り込めながら作ってあげる」「…ありがとう」「ううん。来年も、再来年もずーっと作ってあげるよ」「再来年はもう卒業しているんだが…」「あっ…。そっか」「ふっ。まぁ、この先ずっと一緒にいるんだから、それも悪くないな」「この先も…ずっと?」「あっ…」「あはは、龍、顔真っ赤だよ」「う、うるさい!」

宮地くんが二年生の夏休み。久しぶりに書いた二人だけど、今更になって二人の将来が気になりだした←


群青微睡む

「夏休みだねっ、あずさ!」「そうですね。今年の夏は特に暑いみたいです」「大丈夫だよ〜。毎日クーラーの効いた涼しい部屋にいるから」「それだから、先輩の肌は真っ白なんですよ」「だって、暑いの苦手なんだもん」「寒いのも苦手でしたよね」「でも、冬はあったかい炬燵の中にいるから大丈夫!」「先輩…。たまには、外に出ませんか?」「ええー」「僕と一緒に、ですよ」「梓のそういうとこずるいと思う」「僕は、先輩のそういうところが好きですよ」

群青のヒロインは引きこもり体質の不健康少女なので、なるべく梓くんに外に連れ出してもらいたいです…。


黒猫を愛で餌付けた

「うーあー!うるさいっ!錫也、あのミーンミーンうるさいのどうにかして!」「夏だからなぁ…。セミが五月蠅いのは仕方がないよ」「セミ?あのうるさいの、セミっていうの?」「そうだよ。セミは地上に出てから7日間鳴き続けるんだ」「7日間?どうして?」「んー説明するのは難しいんだけど、運命の相手を見つけるためかな?」「運命の相手を見つけるために、鳴き続けるんだ…」「鳴き声に惹かれた者同士が、夫婦になるんだよ」「じゃあ、あたしもセミと一緒だ」「お前が?」「あたしは錫也と出逢うまで、ずっと泣き続けていたから…」「…今はもう、寂しくないか?」「寂しくないよ。錫也がそばにいるんだもん」

書こう書こうと思いながらなかなか書けない二人の話。早く幸せにしてあげたいなぁ…。

14/08/11


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