僕の名前はハリー・ポッター。 今日はなまえ先生とスネイプについて話そうと思う。 「あら、手紙?」 それはスネイプとなまえ先生の授業の時だった。 なまえ先生はスネイプの助手で、彼女が助手になってくれたおかげで少しは魔法薬学の授業に来るのが苦痛ではなくなったとみんな言っている。 でもみんなに好かれているなまえ先生がスネイプの恋人なんて今でも信じられない(本人たちは隠しているようだけどだだ漏れ。) 若くて綺麗で笑顔がチャーミングな先生と、べっとりとした黒髪で眉間のしわが深くて陰険根暗な贔屓スネイプは釣り合わない。釣り合うはずがない。 ・・・・ともかく、そんななまえ先生のもとに今日一通のふくろう便が届いたんだ。 授業中にふくろう便が来るなんて、とみんな目を見開いていたし、スネイプも眉間にしわを寄せていたけど、なまえ先生はありがとうとふくろうの嘴を優しく撫でていた。 「授業中にふくろう便かね?」 「すいません、セブ・・じゃない、スネイプ先生。」 ふくろう便は私の意思で来たわけじゃないんで許してください、となまえ先生は苦笑いしながら手紙を開いた。 スネイプはため息を1つしてまた見回りを始める。 なまえ先生は手紙に目を通していて、彼女の顔色がどんどん悪くなっていったのが目に見えた。 「うっそおぉっぉぉぉっぉ?!」 「っ!なまえ・・・・!ではない!ミスみょうじ!授業中に叫ぶな!何事だ!」 見回りを再開した数秒後になまえ先生は大声を上げた。 生徒はもちろん、スネイプもなまえを一気に見る。ネビルはなまえ先生の大きな声にびっくりしたようで、手に持っていた薬品を鍋の中に落としてしまって爆発させてしまっていた。 「ご、ごめんなさい・・!でも、でもカエル・・アンブリッジからの手紙で・・・・!封筒がピンクだったからまさかとは思ったんですけど・・・!」 オロオロしながらなまえ先生は必死にスネイプに説明をしている。 その説明にスネイプはしわを深くした。 「・・・・何と言っている。」 「それが・・この前スネイプ先生の授業を見に来た時にスネイプ先生には色々と質問したけどあなたには質問してないから部屋までいらっしゃい、って・・・・。」 そう言うとスネイプは今日一番の大きいため息をついた。 ため息というか苛立ちを抑えるかのような息の吐き方だった。 「行けばよかろう。15分もあれば解放される。」 「そんな殺生な!アンブリッジと私を2人きりにさせる気ですか!?」 「しかたなかろう。」 「嫌ですよ!私一回彼女の部屋に資料を届けに行ったことがあるんです!もうあの部屋は最悪ですよ!壁がピンク!その壁にはネコのお皿がウン十枚!部屋の香りはキツい!挙句の果てには出されたお茶までピンクがかってる!お砂糖もピンク!ピンクピンクピンクピンク!」 頭おかしくなっちゃいますよおぉぉぉぉ!とスネイプのローブにしがみ付いた彼女は勇者だ。 僕たちグリフィンドールはもちろん、スリザリンの奴らまで唖然としている。 「・・・・我慢しろ。」 「ッスネイプ先生の真っ暗で冷たいお部屋とは正反対なんですよ?!あの部屋に毎日入り浸ってる私がそんなピンクの部屋に行って正気で帰ってこられるとでも?!」 「我輩の部屋がどうであってもいいだろう。行って来い。」 「うああああん!無理です先生ー!先生の部屋が良いです!愛してますからせめて一緒に来てくださいー!」 「馬鹿者!授業中に何を言っている!」 なまえ先生がスネイプにしがみ付いたままマジ泣きしてくれたおかげで、その日の授業は減点されずに終わった。 見かけた子の話によると、結局アンブリッジのところへは2人で行ったらしい。 最初に言ったけど、僕らグリフィンドールはなまえ先生とスネイプが付き合っていることをあまりよく思っていない。 先生にはもっといい人がいると思う。 けどその日の夕食のとき、泣いていたなまえ先生がスネイプの隣ですごく幸せそうに笑っていたから・・今は良しとしよう。 Happy time (ハリー、スネイプが今少しだけ口元あげて笑ってたぜ・・) (・・・・ウソだろ?) |