貴方でいっぱい



「白くて綺麗なもの」

「やーぎゅ」

「青くて守りたいもの」

「やーぎゅ」

「赤くて可愛いもの」

「やーぎゅ」

連想ゲーム。

私がお題をだし、それに仁王くんがイメージするものを答えるゲーム。なのですが…。

「適当はいけませんね」

「失敬な。ちゃんと考えとるぜよ」

うーと唸りながら銀色の髪をひょこひょこさせている。いじけてしまったらしい。

「では、白くて綺麗なものは何故?」

「柳生、白いで綺麗じゃよ。肌に俺が付けた赤い花が良く映える、うわ、なにするなり!叩かんで!」

「……後半は余計です……では、青くて守りたいものというのは?」

「前、デートでおまんと遊園地行ったじゃろ?そんときお化け屋敷に入ったときの柳生の顔。真っ青で怯えて、俺に抱きついてきたじゃろ?ねぇ、仁王くんそんなに早く行かないで下さいよ、ちょっと聞いてます仁王くん!ま、待ちたまえ!こんなとこに私を置いていくなんてあんまりです、うっ叩きなさんな、痛っ」

「はいはい、わかりました、もういいですったら!次は…赤くて可愛いもの…これは?」

「わしが初めておまんにキスしたとき。何するんですか、仁王くん!って耳まで林檎みたいに真っ赤になって慌てとったじゃろ?可愛かったのう……まぁあれんときはいつも可愛いけどな、って痛いなり、わかったわかった、恥ずかしがりなさんなって!」

「……じゃあ仁王くんも最後のは当てはまりますね」

「なんでじゃ?」

「仁王くんが初めて私にキスして下さったとき、仁王くんも真っ赤でしたもん。や、やぎゅ、こっち見らんどって!恥ずかしい…って照れてたのはどこの詐欺師でしょうかねぇ………って、待ちたまえ!人の話は最後まで聞きなさい!仁王くん!」

赤くなって逃げてしまいました、まったく。まさにたるんどるっ、ですね。

貴方だけ恥ずかしいから逃げるってずるいです。

でも…まぁ赦してあげましょう。
貴方の頭の中は、私が大半を占めてるみたいなので。ねぇ、そうでしょ?仁王くん。

「……プピーナ」









妖豆ちゃんからサイト開設祝いに頂きました。ありがとうvv



written by 妖豆





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