※クルマイ×臨也 ※妹攻め ※監禁





―お前は、外に出るなと言われた

妹たちが、そう言ったのは俺が中学に なってからだった。 親も仕事で、妹なんてただの観察対象で しかなかった俺は、家を開けるなんてよ くあったし自分から関わろうなんて思っ てなかった。

だから、分からなかった。

初めは、部屋のドアが開かなくなった。 学校は人がいっぱいいて、休むなんてし たくなかったから窓から外へ出た。

次は、身体が動かなくなった。 理由は分からないけど、決まって妹が料 理当番の時だった。

次は…

「イザ兄…起きてたの?」
「朝(おはよう)」
噂をすればなんとやら。 妹たちの登場だ。

しかし、今の俺には迎えいることなんて できない。 前のように軽い口すら聞けない。 後ろ手にかけられた手錠と、足とベット を繋ぐ鎖と、口にはめられたボールギャ グが邪魔をするから。

「今日はね、新しい玩具を持ってきたんだよ!いっぱいいっぱい気持ちよくしてあ げるからね!!」
「欲(気持ちよくなるよ)」
言いながら近づいて、俺をうつ伏せに ひっくり返した。
肌をはう指が冷たい。 体のラインを撫でられるだけで熱を帯び るこの身体が憎い。

「ねえ、最初は何が言いかなあ?このバイ ブはどう?形がスッゴいやらしいんだ よ!!」
「此(こっち)」
「あ、良いねえ!!それにしようかな!!」
好き勝手に人の身体を弄ぶな、そんなの 入れるな、これをはずせ、なんで反応し ちゃうんだよ俺の身体は…!

「んっ…ぅ!」
ひやりと、後口に冷たいものが当たる。 ローションを使いもしないのに、俺の身 体は何の躊躇いもなく侵入を許した。

「んぐっ…!はぁ、ぅ、がっ…」
「あーあ、血がでちゃった。駄目だよご飯 食べてないのにまた痩せちゃうよ?あ、 なんならとびきりのご飯つくってあげよ うか?イザ兄の大好きな媚薬入りとか!」
「持(今度は、持ってくる)」
「んんー!!ん、ぐ、ぅっ…ぅあ、はあぁ!!」
痛い、いたい、イタイ。
なのにからだは熱を帯びて火照る。
ぐちぐち、とバイブはその機能を使って もいないのに舞流のてにより卑猥な音を たてながら何度も抜き差しされる。

「んー、ねえ聞いてる?なんならこのまま 放置して帰っちゃうよ?いいの?イザ 兄。」
「んん!?ぅー、ん、うぅ!」
「え?聞こえないよ?そうしてほしい?」
嫌だ、溢れるのは血なのに気持ちいい。 このままなんて嫌だ。最後までしてほし い…。

と、カチャリと後のロックがはずされ ボールギャグが口から落ちる。

「は、ぁ?え?」
久しぶりに解放された口はずいぶん動き が鈍っていた。
「うんうん、やっぱり私達といるときは ちゃんとしゃべらなきゃっ!!」
「久(久しぶりの、声)」
「な、何?今さらこんなことして」
と、そのとき。 後に混入されたままのバイブがブウゥン と動き始めた。

「あ、あっー!!あ、やっ、あああ!だ、だ めっ、は、はぅっ」
「ほらほら、やっぱりこの喘ぎのほうが可 愛いよ!ふふ、わたしもイザ兄みたいに ついてたら、今メチャクチャに突っ込ん でるね!」 「同(私も)」
駄目だ、酸素が頭に回らなくてぐらぐら する。 イボイボのついたバイブはいつまでも内 壁をすりつけていて、どうしようもない 快感が身体を襲う。 妹が、俺に突っ込むって?
もうそれでも良いよ。メチャクチャにし てくれ。 熱くなった脳では、妹たちに犯されたい 欲しかない。

再び、舞流の手によってバイブを動かさ れる。 あ…、やだ、もうっ…

「ふあ、ああ!あ、ひっ…ぎっ!!い、やあ あ!!ああ、も、や、イッちゃ、イッちゃ うぅ!!」
「あはは、イザ兄は淫乱だなあ!!もうイッ ちゃうの?でもだーめ、ほいっと…」
ぐるり、と身体をを仰向けにされその刺 激でさえイッてしまいそうになる。
と、完全に勃起したそれを、舞流がくわ えた。 それをされるのですら久しぶりで、快感 は余計に増した。
慣れないヌルリとした舌が自分のそれを 舐めあげる。 あ、だめ、だめっ、イッちゃ…

「ふ、っはああ!!あ、だめっ、ああ、 ひぃ、ふっ…あああ、あああイッちゃ う!!」
自分でも身体がビクンと跳ねたのが分 かった。 放たれたはずの精液は、すべて舞流が飲 みほしたようだ。それだけでも嬉しくな る。

「ふぅ、あはっ!すっごい美味しかったよ イザ兄!!もう大好き!」
ペロリ、と唇をひと舐めして俺の口に再 びボールギャグをしてから舞流がピョ ンっとベッドから降りる。九瑠璃も、俺 の後口からバイブを抜きベッドから降り た。
去るときに、九瑠璃の頬が紅かったの は、きっと気のせいじゃないだろう。

「じゃあね、イザ兄!また来るからねー!! 大きい声出して人呼んだり逃げたりし ちゃ駄目だよっ」
「別(またね、兄さん)」

それに返事すらできず、扉が閉まるのを ただ見つめていた。

またくる。 それだけで、ここから逃げる理由なんて なくなる。

まあ、大声なんて出すことすら出来ない のだけど。

俺は、未だに引かない熱に、もう嫌がる ことなんて出来ないのだと二人が去った 扉を眺めてそう悟った。

それでいい。 ご飯もろくにこなくても。 例え目が抉られたとしても。

あの二人が、扉がまた開くのなら。

監禁された日から、約3年。


開かない扉 (開けてくれるのはあの二人だけ) (ねえ、クル姉。さっき私がイザ兄のペニ ス舐めたらから怒ったでしょ?自分はイ ザ兄の乱れる姿オカズにオナニーしてた くせにっ)((妹…(舞流)) (ん…?…、キャーっ!クル姉からキスさ れちゃった!!やばい、嬉しすぎるよっ) (兄、味(兄さんの、味)) (ちょ、!イザ兄の精液目当て!?)
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