"好き"の意味
「円堂くん」
あぁ、今日も来た。
「円堂くん今日も元気だね」
「あぁ、ヒロトも元気そうで良かったよ」
「うん、円堂くんに会えたから元気になったよ」
そう人より少し顔色が悪く見えてしまう程の白い肌を赤く染めてヒロトは言った。
そして、お決まりのセリフが飛んでくるんだ。
「今日も好きだよ、円堂くん」
ほら。今日も。
初めて言われた時は深く考えずに「俺もヒロト好きだぜ?」って返したら。
「それは、友達としての好き?」
なんて言い返された。
意味がよくわからなくて答えに詰まった俺に
「じゃあ、わかるまで円堂くんに好きって言い続けるから」
それだけ言って去って行った。
好きって色々な好きがあるらしいけど、俺の中の"好き"はみんな同じ"好き"なんだ。
俺が"好き"だから"好き"じゃ、ヒロトは納得してくれなくて、
それから毎日こうして"好き"だと俺に言う。
俺はその意味がまだわからなくて、だだ
「そっか」
って返事を返すだけ。
それでもヒロトは返事を返してもらえるだけで満足らしくて、にっこり笑ってグラウンドで練習してる輪の中に入っていく。
毎日、毎日、こうして"好き"だと言って満足するヒロトの心の中は、俺じゃ理解出来ない"好き"を伝えてきて。
でも、なんでだろう?
最近、ヒロトの"好き"が解って来たような気がするんだ。
いつか本当に意味が解ったら、「俺もだよ」って言ってあげるつもり。
その意味が本当にわかるまであと少し
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ヒロ円初小説。
なんだろうこれは(笑)
とにかくヒロトに好き好き言わせたかっただけwww
そして私のヒロトが気持ち悪いwwwwwwwww