novel


▼ 04+




「やあ、凛」
「あれ、生徒会長でもマジバ来るんだねー」


現在時刻、放課後と呼ばれる時間帯。現在地高校からさほど遠くないマジバ。
けれど、もっと近くにもう1件あったりするのでこちらにはうちの高校のやつはあんまりいない。穴場だったりする。

そして、現在・・・私は、テツちゃんに国語の文法、とやらを教えてもらいつつ、ノートを見せてもらっている。

そんな状況下で赤司征十郎君が現れたのだから結構びっくりだ。もともとびっくりしたのは顔に出ないタイプなのでわかりづらいけれど。



「まあね、だって、テツヤといつも来てるしね」
「あー、なるほど・・・そういやそうだったか・・・」
「なるほどね、テツヤと知り合いだったか。そういえばクラスメイトか」
「知り合いじゃなくて、親友です」


軽く笑って赤司くんにそう告げるテツちゃんを見てなんだか嬉しくなった。
そうすると赤司がまたなるほど、とうなずく。
そうだ、緑間くんのコロコロ鉛筆、存在を知ったのはテツちゃんのおかげだ。


「で、何してるの?あと男にちゃんはないんじゃない?」
「何当たり前のように座ってんじゃ、ボケ。いいの、ちゃんで」
「・・・ふうん、文法、か」
「無視しないで!無視は辛い!」
「苦手なの?」
「だーかーらー!」
「ねえ、聞いてるんだけど」


コンマ1秒。全力で土下座する勢いで、でもここでそんなことしたら流石に恥ずかしいので、腰を45度に曲げて謝らせていただいた。
目が、目が・・・・・・・・据わってた。あんな目を高校生ができていいのか。末恐ろしい子・・・!というしかない。


「苦手か、そうでないかと問われればそうでないの反対を選びます」
「素直に苦手って言え」
「壊滅的ですよ、凛さんの文法は」
「テツちゃああああああん!それは言わない約束うううう!」
「そんな約束、しましたっけ?」
「してませんね」



そんな漫才をやっていると、赤司くん、否赤司様が何やら、閃いたぜ顔でこちらをみてくる。そんな顔で見ないでくれ、頼む、いやな予感しかしないから・・・・!



「じゃあ、ルール変更しようか」
「却下」
「無理。国語・・・現代文、古典両方の合計、どちらが上かってことで、どう」
「だから、却下・・・って語尾上げて、語尾、それ疑問じゃないから、確定してるから」
「よくわかったね、じゃあそうしようか」
「・・・えー」
「えーじゃないよ。2教科満点取ればいいだけだよ、簡単でしょ」



悪魔なのだろうか、こいつは。
どうしたって、無理だ。無理無理無理無理、文法、なくならないかな。
あれ、そしたらそうなるのだろうか、日本語。


突然のルール変更、テストまであと、3日
(・・・文法は捨てる勢いで他やってたのに)
(・・・頑張ってください、凛さん)
(教えてね)
(・・・・・・・やれることは、やりますけ、ど)





++++++
ATOGAKI!

彼女の文法は壊滅的、教える側は根気どころの問題じゃない(T.Kさん談)


というわけで4話になるんでしょうか、いつもどおりのgdgdです。
この連載、意外と楽しみにしてくれるかた多くて私は泣きそうです。
私は夢主をいじめるのが好きだったりします、うふふ。







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