novel


▼ 03+




私は今、猛烈に後悔している。
なぜ、あんな約束、賭け?なぞしてしまったのか。

私はもっと冷静な人間であったはずだ。ようく思い出せ、自分。

よく考えれば、あんな賭けに乗ることもなかったはずだ。



「・・・テツちゃん、」
「なんです、凛さん」

教室で、前に座っているテツちゃんに話しかける。

私が絶対に勝てないわけが、あった。
いやもともと赤司くんに勝てるやつがいるのかといわれるといや、いまい、と顔文字で言うしょぼん、といった感じで答えるしかないのだが、それを差し置いても勝てないわけがある。



「・・・・・・・国語の、」
「文法教えてくれ、ですね。そろっとくると思ってましたよ」
「毎度毎度すいません、本当に」


そう、何を隠そう、私は国語の、文法が大の苦手なのである。
それは古典にしろ、現国にしろ、もうちんぷんかんぷん。

なんだっけ、已然形が・・・えっと現代文のほう?あれ、違う?古典のほう?

あーもうわかるかばっきゃろーってかんじなのである。


「いいですよ、別に。そのかわり、ボクにも教えてくださいね」
「うん、うん、もっちろん」


さすが私の親友様、よき理解者だ。


「でも今回は結構早いですね。どうしたんですか?」
「・・・生徒会長に嵌められた」
「ああ、赤司くんに。それで彼機嫌よかったんですね」
「機嫌よかったあ?あーやっぱり性格悪いねー」
「あなたが言いますか」


人の嫌がることをしておいて機嫌がいいだと・・・やっぱりSなのか。性格悪いのか。
ふぅ、そうため息をつくとテツちゃんの苦笑いが返ってくる。


「大変ですね」
「そうなんだよ、大変ついでにさ、一つ頼んでもいい?」
「なんです?」
「・・・ノート見せて?」
「そろそろボクにくるんじゃないかって思ってました」


はぁ、わざとらしくため息をこぼす。まあ、今までいろんな人にノート見せてもらってきたけど、なんだかんだテツちゃんのノートが見やすくて好きだ。
かざりっけのない、そんな感じの。
いや、他の人のノートがいやとかじゃなくて。私がただシンプルなのが好きなだけで。



「お願いします・・・」
「まあ、いいですよ。シェイク1週間分で」
「・・・3日分」
「一か月分もいいんですか。ありがとうございます」
「すみませんでした。一週間分お願いします」


負けました。最近負けてばっかり・・・。押しに弱い感じなのか?



大親友
(まったく変な人ですよね、あなたって)
(君までそれ言うのー?知ってて一緒にいるくせにー)
((赤司君が気に入るのも頷けます))


++++++

黒子と親友だったらいいなっていう、話。
親友という位置づけなので一応名前呼び
赤司がててこない!キセキともっと夢主からませたいです。





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