02+


「みかさ起きろィ」
「んーむり・・・きょう きゅーかだし」
「・・・俺だけ仕事でお前がぬくぬく布団に入ってんのがきにいらねぇ」
「ん・・・いつもさぼってる、くせ、にか」


ああ、このまどろみが私は大好きだ、愛してる、結婚しないか?ってな冗談はさておき、休暇である。
ぬくぬくと愛しの布団と長い間らんでぶーできるわけだから、休暇というのは最高である。
それがなぜ、こんなやつに邪魔されなければいけないのか。
至極謎。もう迷宮入り。解明したくもない。


「ってなわけで、ほら沖田、仕事しろー」
「どんなわけでィ」
「地の文、読め、お前ならできるだろー」
「めんどくせからとっとと起きなせェ!」


ガバァ!
そんな効果音よろしく、布団とあたしはまるで織姫と彦星のように引き裂かれたのであった・・・。


「・・・・人の幸せ返せ」
「なんのことだかわかりやせんねィ」


ニヤリと笑う沖田に、心の中でひっそりと布団ちゃんとの再会を誓った。夜まで待っててくれ、俺は必ず戻るから・・・



++++++++


「ふくちょー」
「・・・・・・」
「じゃあ、腐れマヨネーズ副長」
「正式名称みたいにいうんじゃねぇぇええ!」
「じゃあなんて呼べばいいんですか、マヨネーズ」
「てめぇは呼び方に統一性を持て」
「それ美味しいの?」
「うまいうまい、だから食えよ」
「あんたが言うと不味そうだからいやだ」



沖田に無理やり起こされたので、読者様が思ってる疑問を解決しようと思う。
ぶっちゃけ、俺も思ってたから、丁度いいかなって思った。
そんな訳で腐れマヨネーズ副長の部屋へ半分仕事の邪魔をしにきたわけだが。



「で、なんか用か楠木」
「特別隊ってなんのためにあるんですか土方腐れマヨネーズ副長」
「・・・・はぁ?」
「その変なものを見た目で見んのはやめろください」
「・・・で?何をいまさら」
「いや、ほら、特別隊って俺しか隊員いないし。謎じゃねーかっていう・・・というか何のためにあるの的な疑問をですね、きっとみんな持ってますよ」

至極まじめな目をしてたからだと思う、ものすごく変な目で見られたんだ。
適当に作った感が否めねぇんだよなぁ・・・。他の隊長より給料低めだし(独自の調査による)。
な、みんなも気になったよな?な?うんって言え、言ってください。
なんてもんもんと考えてたら、土方がさらに変な目で見てきた。でもさ、いまさらじゃね?別に私最近入ってきたわけじゃないしな。
こいつ、変じゃね?っていうのはいまや周知の事実じゃねぇか。というか、土方も相当変だからな。なにせ本体が腐れマヨネーズなんだから!



「特別隊、なぁ・・・あれはお前が入ってきたばっかのときだな」
「ふむふむ」
「近藤さんとな、お前をどこの隊に入れるか悩んでたんだよな、確か」
「まぁ、初めての女だしな」
「まぁ、それはさておき。で、二人して考えんのが面倒くさくなってな、ならいっそ本当に決めるまで、仮の隊作ろうか、って話になってできたのが特別隊だ」
「さておかないでくれないかな・・・・てえ?決まってないんだけど?」
「忘れてたわ、んなこと。どうでもよさ過ぎて」
「ほう、ちょっと食堂いってくるわ」


マヨネーズ全滅させてこよ、からしとかわさびとかタバスコとか砂糖とかで。むしろ下剤もってやろう。
適当に作った感っていうかものっそい適当に作ったんじゃねぇか!
で、忘れ去られてるって言う、なんだこれ、今日厄日?
そう思いながら立ち上がれば必死に土方に止められる。いつになく必死である。


「おい、目がマジだぞ、本気でやるつもりだろ」
「当たり前だろ、だからマヨネーズって嫌いなんだ」
「マヨネーズは悪くねぇよ、マヨネーズに罪はねぇんだ、勘弁してやってくれ」
「土方に罪がある時点でマヨネーズも共犯だばーか」
「ばかっていったな、今。ってかあれだ、普通の隊士より給料上なんだ。いまさら動かしたら減るぞ」
「・・・・・・・・・・あ、マヨネーズに罪なかったわ」
「だろ!」
「マヨネーズに免じて土方も不問にすることにした」


マヨリーンマヨネーズに感謝しろよ、土方・・・っていつもしてんじゃん。


休暇
(なーにマヨネーズ談義してるんですかィ)
((してねーよ))
(マヨよりドレッシングのが美味しいから)



++++++

2話目にしてこのひどさ。
すんません、調子に乗りました、ほんと反省してます。


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bkm
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