さみしい?







「・・・・ねぇ」
「なんですか?」
「黒子は、」



ポスッ
バスケットゴールにボールを入れながら同じようにボールを持っている彼に、問う。


「さみしくないの?」
「なにがですか?」
「なにがって・・・うーん、人生?」
「また壮大に来ましたね・・・」


起きて、ご飯食べて、学校行って、部活して。帰って、ご飯食べて、寝て。
時々、不安に、寂しくなる。誰にも、見えてないんじゃないかって。誰も、私のことを、知らないんじゃないかって。


「みょうじさんはさみしいんですか?」
「え?」
「人生」
「・・・時々、ね」
「・・・そうですか」


ガッ
・・・また決まらなかった、彼のボールはゴールに当たって弾き飛ばされた。
フォームはきれいなのになぁ


「・・・だから、黒子は?」
「・・・伝わらないことって、あるじゃないですか」
「え、」
「言っても、伝わらないこと」
「あーうん、たまに」


ニュアンスの違いとか、そういうの?なんかこうだってつたえたいのに、なんだか違うく伝わっちゃったりとか。
後は、相手が気付かなかったりとか。とにかく、伝わらないことっていうのはある。


「そういうとき、ちょっとさみしくなります」
「ふーむ、なるほど。それはあるかなー。相手が悪いわけじゃないんだけど」
「・・・でも正直、いいんです、誰にも伝わらなくても、誰かに伝われば」
「それって、どういう・・・?」


それ、矛盾してない?
と言い掛けて、やめた。なんとなくわかった。


「みょうじさん。君の言葉が誰にも伝わらなくても、ボクには伝わります」
「く、ろこ・・・?」
「だから、さみしいなんて言わないで、ボクのそばで笑っててください」
「・・・うん」



さみしい?
(黒子の言葉だって私には伝わるからね!)
(それはよかったです)



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お友達とメールしててできたネタ。
なんだろう・・・これ・・・


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