それは唐突だった。




 本日、初めて目撃した君の楽しそうな顔。
 僕は嫌な予感しかしなかった。


「おはよーさん」

 語尾に“☆”が付きそうな腹立つ挨拶。
 なんだろ、超うざい。だから、短めに、


「おはよう」

 とだけ返事する。
 それでも君は気にしない。


「なぁなぁ、おまえ、これ知ってるか?」

 そういって向けられた君の携帯電話の画面。
 そこには、数行ずつの塊で表示されている文字達。

 つまりこれは……


「ツイッター」
「やっぱ知ってるよな!」

 知ってるも何も、学校規模で話題になっている。
 今だって、女子達の会話にツイッターが上がっているのだ。


「俺も始めたんだけどさ、なかなか楽しいんだよな」
「君に呟くようなことってあったの?」
「失礼じゃね!?」

 いつも僕の近くにいるから何のアクションもないと思うけど。


「折角だし、お前もやろーぜ」
「何が折角なのか理解できない」

 もともと携帯電話・インターネットを弄る癖はないんだ。
 さらに、呟くようなこともない。

 アカウントを作るだけ無駄な話である。


「なんだよ、つまらねー」
 そういって立ち去った君。
 どうやら、諦めてくれたようだ。

 でもこれは、なかなか面白いことなのかもしれない。

 だから、僕は行動した。

 彼の性格上、大体ツイッター上の名前も想像できる。更に、呟きが彼に比例していたらそれは正解。

 携帯電話でインターネットを開き、ツイッターを検索。さらに、ユーザー検索すると、


「簡単に見つかりすぎでしょ」

『ありえねー!』
『あのヤロー、折角誘ってやったのに、、』
『俺にも呟くことあるし』
『何が折角か理解出来ないとか、こっちが理解できねぇよ』

 わざわざ、4つ分のツイートで僕のことを愚痴るとは、呆れてものも言えないよ。

 僕は、彼のツイート画面を携帯電話にブックマークしておく。

 暇つぶし対策、これにて完了。

 あまりにも酷いネタが合ったらやんわり指摘しようかな。






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なんとなく、ツイッターネタが書きたくて。
君は僕にロックオンされました、ちゃんちゃん



20111129執筆



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