※本編ツナとフランが一緒にいます(^O^)ありえねぇぇぇ







暑い暑い暑い。ジャッポーネってどうしてこんなに暑いの?それに耐えられるジャッポネーゼって頭おかしいんじゃないの?

サワダに書類を届ける任務だかでフランとジャッポーネに来たまでは良いのだけれど、とにかく暑い。きっとこの隊服のせいもあるのだろうけど、太陽の強さがおかしい。有り得ない。現実逃避したい。


『……もーいーくつ寝ーるーとー、おーしょーおーがーつー。』


「何が正月だ真夏だろうが現実逃避すんな馬鹿。」


『ちょ、フラン今なんて?』


確かジャッポーネにはこんな歌があったような気がして、ふと思い出したワンフレーズを歌えば飛んできた毒舌。頭のカエルのせいだろうか、相当苛立っている。

フランとは同期だからか、私に対する毒舌は周りとは違って容赦ないのだ。


「大体、リング争奪戦の時に来たセンパイ達が届ければ良いものを、なんでミー達が任されたんですかねー。」


『お陰で迷子だねー…。』


自分達が並森にいるのはわかっているのだが、サワダの家がどこかなんてわかるはずもない。地図に書いてあるはずもない。どんな色の屋根とか二階建てなのか三階建てなのかも何も聞かされていないのだ。完全なる迷子だ。私達がわかるのは、サワダと家庭教師、そしてファミリーの顔、ただそれだけだった。

町の人に道を聞きたくても、真っ黒な服に身を包んだ私達に近づいて来る人なんていない。内一人はカエルだし。
さて、どうしましょうか。下手なこと言ってフランを苛立たせたくないし……ひょっこり現れてくれないかなぁ。


「あ、なまえ、あれ見てください。」


フランが腕を真っ直ぐ伸ばして、人差し指で場所を示す。そこは赤い屋根の家で、いかにも民家って感じの家があった。
視線を表札に写すと、「沢田」という文字が目に入った。んん?沢田?さわだ…サワダ!?


『フ、フラン!サワダ!サワダん家!』


「うるせぇなわかってんだよそれくらい、黙ってろ。」


『はい。』


フランがキレた怖い。マジで怖い。でもそれどころじゃない。サワダん家があったんだ!速足で向かってインターホンを押す。安っぽい音が響いた後、はーいと少年の声が返ってきた。


「はいはーい。どちら様で…。」


『ちゃおっす!独立暗さごふっ!』


「ヴァリアーのフランですー。こいつは仲間その一で、書類を届けにやってきましたー。」


「殴った後に何ナチュラルに会話してんの!?てゆーかなんでカエル!?」


な、殴りやがったこのカエル。遠慮も無しに殴りやがった。それにしてもこの少年はツッコミ体質なのだろうか。殴られたショックで頬を押さえながら倒れている私を無視して、フランは一言付け足しながら書類を渡す。この少年は関係者なのか?悶々考えていたら目の前が暗くなった。


「一応一般人の前なんだから、暗殺部隊とか軽々しく言わないでくださいねー?」


前屈みになったフランに小声で注意された。あぁそういうことだったのか。でも殴らなくても良いんじゃないかな。けっこう痛かったんですけど。


「てゆーか…お姉さん、大丈夫ですか?」


『え?あぁはい。こういうの日常茶飯事なので。』


少年が手を差し延べてくれたので、有り難く握り返せば思いっきり顔が引いていた。え、なんで。変なこと言いましたっけ?でも私が「ありがとう」と笑えば、その顔はみるみる内に赤くなった。お、どうした。熱にやられたのか。


「…書類も渡しましたし、帰りますよー。」


『あ、うん!ばいばい少年!』


少年がまだ何か言いたそうだったが、フランが屋根の上にジャンプしたので少年に手を振って後を追う。呆然と口を開けて間抜け面な少年は、今更だがなんだか見覚えがあった。


『ねーフラン、さっきの少年見覚えがあるんだけど。』


「…頭のネジどっか行ったんですかー?あれサワダツナヨシですよー。」


『…サワダ………ツナヨシィ!?』


「…馬鹿だ。」


『だって写真と違うじゃない!額に炎無かったし!』


「あれは超死ぬ気モードの時。通常の時の写真は見なかったんですかー?」


『……見てない…。』


「はぁ…。」


『うわああフランと一緒で良かったぁぁ…もしスクアーロ先輩やベル先輩とだったら…!』


「それより。」


会話の途中でフランはいきなり立ち止まった。何かと思って見つめていれば、急に真面目な顔をして私の目を見た。な、なんなの。


「あんまり、人前で笑うな。」


少し怒ったような、悲しそうな顔でフランは言った。思わず私は一歩下がりそうになるが、いつの間にか両手を捕まれていた。
言ってる意味がわからなかったけど、さっきのやりとりが頭を過ぎりなるほど、と思った。

うん!と言いながら笑えば、本当にわかってんのかよという目で見られた。わかってるよ、フランの前以外ではなるべく笑わないようにするね。だってあなたは私の笑顔が好きなんでしょう?
そう付け足せば、「このナルシスト」と小突かれた。
あぁ、暑い暑い。






自意識過剰




ま、所詮は好きな子ほどいじめたいってヤツだよね。





----------------

よくわかんないからボツ!!
フランとツナが一緒にいる時点でボツ!!
なんかもうぐちゃぐちゃだからボツ!!



| →



[Back]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -