そういえば、とスクアーロが呟いた。その声を私が聞き取った時には、もう彼はこちらを向いていて。
なぁに?と返事をした私をジッと見つめる。もどかしくなった私がもう一度さっきと同じ言葉を繰り返せば、スクアーロは静かに口を開いた。


「お前、老けたよなぁ。」


瞬間、私はその後のスクアーロの言葉も聞かず、部屋から飛び出した。

これがスクアーロとのケンカの原因である。






完結まで話たところで、ルッスーリアがなんとも言えない溜め息を吐いた。


「相談されるのは嬉しいけど、ケンカに巻き込まれるのはごめんだわぁ。」


『まだ巻き込んでないじゃない。』


流れ落ちそうになった鼻水を引き止めた私を見ながら、ルッスーリアは顎に自分の手を当てた。


「巻き込んでるわよ。最後まで話しておいてよく言うわぁ〜。で、アタシはどんな言葉を貴方に送れば良いのかしら?」


『なんか今日のルッスーリア冷たい!いつもならいっぱいアドバイスくれるのに!』


「アタシはねぇ、いつもアドバイスしてあげてるっていうのに、毎回毎回ケンカされてて呆れてるのよ。」


『ゔ…そ、それは…。』


「そ、れ、か、ら、アンタ達二人のケンカなら、アンタ達でケリつけてちょうだい。アタシはこれからボスのところに行くから、それじゃあね〜んっ。」


『え!?あぁっ!ちょっとルッスーリア!』


……あぁ、なんということだ。ここ(ヴァリアー)で唯一頼れる人物に見放されてしまった…。どうしよう…。

いや、今まで周りに頼りすぎていた私が悪かったのかも知れない。こうなったら自分でなんとかしよう。

ケンカ、と一言で片付けてしまっているが、よくよく考えれば私が勝手に飛び出してしまっただけで、あの時のスクアーロも別に悪意があって言っていた訳ではないと思う。そもそもそう言う類いは苦手な…はずだ。


『(あ…なんだろう…。少し恥ずかしくなってきた…。)』


冷静になってきた頭で状況を整理すれば、ケンカと呼ぶには違うものになってきていた。
なんだかスクアーロに申し訳なくなって、会わせる顔がわからなくなった。


『(少し、風にあたろう…。)』


なるべくスクアーロに会いたくなくて、そっと扉を開けて顔だけ出す。周りを窺いながら、私は早足で中庭に向かった。




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はい、しゅうりょー!

なんだかグダグダだし、読んでて飽きてくるし、オチも決まらなかったからボツ!!


スクアーロごめんねぇぇ



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