「骸、ちょっといいか」

あれから数日後。俺は骸がいる生物準備室へと足を進めた。突然俺が尋ねてきたことに驚いたのか、骸は目を丸くしてこっちを見た。

「珍しいですね。君が尋ねて来るなんて」
「ちょっと…な。…あーっと…単刀直入に聞くけど、お前って雲雀と名字が付き合ってたの知ってんだよな」
「…え、ええ。なんで知ってるんです?」
「まあ、気にすんな」

骸の肩を叩いて、フレンドリーに接してみると骸はドン引きしていた。……こっちだって仕方なくこう接してんだよ!俺は骸に、雲雀と名字のよりを戻させようという話を持ち掛けた。骸は最初の方「馬鹿じゃないですか。そう簡単に上手くいくものじゃありません」と馬鹿にしていたが最終的には

「仕方ないですね。まあ僕もあの幼なじみは気に食わないですし、君の話に乗るとしましょうか」

と折れてしまった。どうせなら骸と雲雀も仲直りしたら良いのに。と思ったけど口にしなかった。ていうか幼なじみって何だ?初耳だ、初耳。

「幼なじみって何だ?」
「え?知らないんですか?」
「ああ、別れたってしか聞いてねえからな」

骸はため息を吐くと、簡単に別れた経緯を俺に話す。その話を聞いているとふつふつと怒りが込み上げる。なんだよそれ。やっぱり1発殴らねえと。


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(110209)
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