友達との約束の日まで残り3日となった。久しぶりだからなんだか緊張しちゃうし、服とかどうしよう。わたしそんな可愛い服とか持ってないからなあ。デートじゃないから別に適当でもいいと思うけどなんだかなあ。「何考えてるの?」あ、今は先生の腕の中にいるんだった。ごめんね、先生。

「日曜日、友達と遊ぶんです」
「女友達?」
「当たり前ですよ。で、今は当日着る服について悩んでたんです」
「ふうん。何でもいいじゃない、着る服なんて。君なら何でも似合うでしょ」
「……照れますね」

よしよしと頭を撫でられ、キスをされる。なんだか愛されている感じがする。先生はわたしのことが好きなのだろうか。好きであってほしい。わたしと先生は応接室で長い間話し込んでいた。


****


「え?女子だけじゃないの?」
「え?うちらだけだと思ってたの?」

笑いながらパンパンと肩を叩かれる。今叩いているのはリマという友達で、その隣でぼっとしているのはチエリだ。この2人と遊ぶのだと思っていたのだけど、待ち合わせ場所にいたのは中学の時のクラスメイトの男子だった。

「女子だけだと思ったから来たのに!リマのばか!」
「あら?名前のために連れて来たんだよ。名前、彼氏いないでしょ」
「なっ!勝手に決めつけないでよ!いるよ!彼氏くらい」
「証拠、写メとかあるでしょう?」
「チエリまで…写メなんてないよ。付き合ったばかりだもん」

リマとチエリはやっぱり嘘かなんて呟いてため息を吐いた。嘘じゃないのに何で信じてくれないのだろう。そりゃあ中学時代は常に適当でがさつで彼氏なんていなかったし、第一恋愛すらしたことがなかったくらいだから、仕方ないけど。「ほら、いくよー」ぐいぐいと引っ張られてわたしは結局みんなで遊ぶことになったのだ。先生にメールしておこうっと。



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(100406)友達の名前は珍しい名前+カタカナ表記にしましたー。雲雀の出番が少ない…
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