わたしと先生の動きがぴたりと止まった。そんな中、六道先生は先程と同じテンションでわたしたちに話し掛ける。まさか、六道先生にばれちゃうなんて思いもしなかった。

「僕は薄々気付いてましたよ。…クフフ」

得意気に話す六道先生を見て、なんだか泣きそうになった。だって、わたしたち、バレたらおしまいなのに。そんなわたしの姿を察したのか、雲雀先生はわたしをぎゅっと抱き締めた。

「六道、わかってると思うけど」
「わかってますよ。誰にも言いません。名字さん、大丈夫ですよ、貴方たちは別れなくても」
「…え?」
「雲雀くんのことだから、バレたら別れるとか言ったのでしょう?」

僕と雲雀くんは中学時代からの付き合いですからね〜。そう六道先生が言った瞬間、ひゅんと雲雀先生が何かを投げた。六道先生はそれをひょいと交わした。どうやらボールペンを投げられたらしい。

「雲雀先生?」
「この変態野郎には構わない方がいいよ」
「雲雀くん!失礼ですよ!」
「名前、無視しようか」

ぷんすか!と効果音が付いてるような感じの怒り方をする六道先生はなんだかおかしかった。10分間くらい3人でお話をした後、六道先生が先に立ち去った。その立ち去り際に、六道先生はわたしに一言、

雲雀くんは君のことが凄く好きみたいですよ

と言った。隣にいる雲雀先生の顔を見ると、ほんの少しだけピンク色に変わっていた。


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(091229)
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