坂本くんとおはよう
「おはようございます、なまえさん」

『……………………』

「もう随分と寝てますよ、起きてください」

『…だあれ?』

「何を言っているんですか、僕ですよ」

『さかもとくん?』

「それ以外居ないでしょう。余程お疲れなようですが、激しすぎました?」

『!?』

なまえ、覚醒。タイトルを付けるとしたらそんなところだろうか。文字通り、それはそれはもう一瞬で覚醒した彼女は金魚のように口をぱくぱくとさせ、些か頬も赤らんでいる。至極甘美な声色で囁かれては誰だってそうなってしまうだろう。

「やっとお目覚めですか?」

『おはよう、ございます…』

「おはようございます。顔が赤いですよ」

『誰のせいだと思ってるの!』

「さぁ?誰でしょう」

『馬鹿』

「ところで、先程誰?と聞きましたが僕以外にもこうして寝る人でもいるんですか?」

『そんなわけ!ないでしょ…』

恥ずかしさから最後の方は口ごもりしまいには再び布団を頭まですっぽりと被ってしまった彼女。そんな彼女の行動が可愛くてついつい苛めてしまいたくなった彼は口に弧を描いていた。

「では、試してみましょうか」

『なっ、えっ、ちょ、坂本くん!?何してるの!?』

「ナニをしようかと」

『可笑しい!可笑しいよねそれ!?』

「身体に聞くのが一番でしょう?」

『なんでそうなるの!』

「黙って」

『!』

普段丁寧語を話す人間が口調を崩した時の破壊力たるやいざ知らず。彼女は(色んな意味で)胸がときめくのを感じ、抗う間もなく目の前には彼の端整な顔。抵抗する事を諦めた代わりに優しいキスが降り注いだ。

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坂本ですが?にハマりやらかしました、わー!
彼女ちゃんの前だとこんな感じだったらいいな、なんて思いながら妄想詰め込んだ。反省はしていない!←


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