うだるような暑さが続く夏。こうゆう時は涼しい部屋に居たい、と誰もが思うだろう。けれど社会人には関係ないが、学生にはこれだけ暑くても夏休みとゆう自由な期間に入っている為か気にならないのだ。故に楽しそうである。しかしここにいる少女は夏休みとは別の理由で楽しそう、否、嬉しそうにしていた。
『あ、精市くん!』
「こんにちは、なまえ。遅くなってごめんね」
『仕方ないよ。なんてたってあのテニス部の部長さんだもん!尊敬しちゃう!』
「なまえは可愛いなぁ。でも、おだてても何も出ないよ?」
『本当の事を言っただけだから要らないよ?けど、みんなに悪い事しちゃったよね…』
「君が気にする事はないよ。寧ろ赤也やブン太なんて一緒に祝いたいと騒いでたぐらいだからね」
『そうなの?それはそれで悪い事しちゃった…』
「いいんだよ」
『どうして?』
「だって君は俺が世界で一番好きな人だから。そんな君が生まれた日だ、独り占めしたいだろ?」
なんて柔らかく私に笑いかける精市くんは綺麗でかっこいい。それでいて、恥ずかしい言葉ですらサラッと言ってしまうのだから凄い。思わず照れて下を向いていれば声を掛けられた。
「さあなまえ、行こうか。今日は君の好きな所へ行くよ」
『本当!?何処でもいいの!?』
「うん。君の誕生日だからね」
『精市くん、ありがとう!』
「ふふ、どういたしまして」
余程嬉しいのか抱き着き、(身長差故)上目遣いで彼にお礼を述べれば彼もまた、嬉しそうに優しく微笑んだ。
それからは文字通り、彼女の行きたい所へ行き、有意義な時間を過ごした訳だが楽しい時間程早く過ぎるとゆうもので。もう既に日は傾き始め、帰る時間となっていた。
『今日は凄く楽しかったよ!忙しいのに、私の為にごめんね?』
「なまえが気にする事はないよ。俺も凄く楽しかったし、最初にも言ったように、大切な人の誕生日だから一緒に祝いたいし、ね?」
『精市くんは優しいね』
「それはきっとなまえだけだよ」
『じゃあ私だけが知ってる精市くんだね』
「ふふ、そうなるね」
『ねえ精市くん?』
「なんだい?」
『これからもずっと、一緒に祝ってくれる?』
「勿論、元よりそのつもりだ。ああそれからなまえ、」
『なあに?』
「誕生日、おめでとう。君を誰よりも愛してるよ」
『ありがとうっ!』
愛おしそうに見つめ、優しく抱き締め、彼女の唇にキス。今日最後のプレゼント、などと言いながら余裕(そうに見える)彼とは反対に照れながらも、彼女は今日一番とも言える程の笑顔を見せていた。
「偽りなき愛を君へ」
心から祝ってキミに送ろう。
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猫飯様!この度はお誕生日
おめでとうございますっ!
幸村さんで書くとどうも私
は溺愛気味になるようで…
で、でも!猫飯様への愛と
祝福の気持ちは目一杯込め
ましたので、貰ってやって
下さると嬉しいですっ。
猫飯様、今日お誕生日の皆様
おめでとうございますー!
Happy Birthday 13/8/1
お持ち帰りは猫飯様のみ。
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