私は四天宝寺テニス部部長の白石蔵ノ介先輩が好きである。
でも明日の試合を最後に先輩は引退しちゃうんだよね。だから、先輩に告白しようと思う。けど、迷惑にならないかって不安だし、先輩はモテるから私の事なんてどうでもいいんじゃないのかって思うんです。だから、告白、どうしよう。
なまえはマネージャーの仕事をサボり、ベンチに座りながら考えていれば後ろから声をかけられた。
どうやら主は想い人の白石だったようだ。
白「なーに一人で百面相してんねん」
『わっ蔵先輩!?部活サボっていいんですか』
白「どっかの誰かさんがマネージャーの仕事サボって暗ーい顔しとったから来たんや」
『それ、明らか私じゃないですか』
白「誰もなまえなんて言ってへんで」
『何か、ムカつきます。それはそうと明日、最後ですね』
少し寂しそうに呟いたなまえに白石も何処か寂しそうに返した。
白「せや、引退するんやし何か用意しといてや」
『えー、考えときます』
白「考えとくだけかいな。薄情やなぁ」
『ほら、明日の為に練習ですよ!』
なまえが力一杯白石の背中を押せば白石も渋々歩き出す。
自分もマネージャーの仕事をしようとベンチから腰を上げるもののやはり明日居なくなってしまう白石の事を思うと寂しくなるのか中々その場から動けずにいた。
結局その日はもの思いにふけるばかりで仕事ははかどらず1日が終わり、先輩達と最後の試合を迎えてしまった。
結果はそれぞれ違うが皆、やりきったのか清々しい顔をしていた。
そして皆と少し離れた場所へ白石はなまえを呼んだ。
『先輩、お疲れ様でした、』
白「ありがとうな。せやけどそんな悲しそうな顔はなまえには似合わへんで?」
最後だと思うと自然と悲しくなり、今にも泣きそうななまえの頭を優しく撫でる白石。そんな白石の優しさになまえは遂に泣き出してしまった。
『先輩ともう逢えなくなるなんて私、嫌です、』
白「別に卒業するわけやないんやから逢えるやろ?」
『でも、』
白「せやったら付き合ったらええやん」
『え、そ、そんな先輩と私が?』
先程とは打って変わって顔を赤くするなまえ。白石はなまえの反応に少し笑みを溢し口を開いた。
白「俺、これでも結構本気なんやけど」
『嘘じゃない、ですか?』
白「おん。なまえはどうなん?」
『私だって蔵先輩が好きですよ』
白「なら決まりやな」
『はい!』
白「そうや、昨日なんかくれるって約束したやろ?」
『え、けど何も用意し、!?』
言い終わる前に口を塞がれ心底驚いた顔で白石を見やるなまえ。勿論、塞いだのは白石自身の唇。
状況を把握したなまえは先程以上に顔を赤らめ、今にも湯気が出そうな勢いだ。
『な、な、な、なっ!?』
白「俺にだけしか出来へんプレゼント、やろ」
と、白石がなまえに笑いかければ相変わらず顔を真っ赤にさせながらもなまえは嬉しそうに笑った。
白「ほんなら、みんなの所行くで」
『はい!』
差し出された白石の大きな手に自身の手を重なればもう一度、今度はおデコにキスをされた。なまえはまた顔を赤く染め、白石を見る。白石はそんななまえの反応が楽しいのか笑っていた。
「人生最大の大勝負!?」
それは見事に成功しました。
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まず始めに、相互して頂き
ありがとうございます!!
久々に白石さん書いたので
微妙かもしれませんが、
愛と感謝は込めましたので
よかったら貰って下さい!
お持ち帰りは一様のみ。
作成日 11/7/20
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