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贅沢だ

※久秀さんも小十郎さんもゲイでねこちゃん設定です
深く考えないでエロゲノリっぽい感じで読んでください・・・/(^o^)\
あと長いです。

「あの・・・・一体何ですか、先生」
「何、深く考えることはないよ。卿は私たちに身を任せておくだけで良いのだ」
「はあ・・・あの、片倉せんせ、」
「宮野・・・・、」

縋るような目で、俺の右側に立つ片倉先生を見たが、彼は俺の両手首のネクタイを解いてくれることはなかった。むしろ彼の瞳は情欲に染まっており、しかしどこか、俺に申し訳なさそうな表情をしていた。
今、俺は生徒が誰もいなくなった放課後の教室で、学校でも怖いと生徒たちから恐れられている教師二人を目の前にして両手首を自分の制服のネクタイで縛り上げられ、拘束されていた。しかも制服のジャケットの前は開けられ、シャツも全部ボタンがはずされ、上半身は半裸の状態にされているという状況である。
まったく、どうしてこんなことになってしまったのか。前から松永先生にも片倉先生にも何かしら目をかけてもらっているなぁ、と思ってはいたが、まさかこういう意味も含まれていたなんて。
松永先生は既にスーツのジャケットを脱いで、ネクタイをはずし、シャツのボタンをぷちぷちとはずしている最中であった。片倉先生もそれを見てスーツを脱ぎ始めている。

どうやら俺はこの教師二人から犯されるらしい。困った、俺はノーマルなのに。ゲイに偏見があるわけではないのだけれど。しかしまさか学校の先生から犯されるとは。思ってもいなかったことである。
だが、俺の諦めの速さは誰よりも速い。こうなってしまった以上しょうがないじゃないか、成り行きにまかせて犯されるしかない。諦めの境地である。

*

遡ること数時間前。バサラ学園の昼休み、この学園の教師である久秀と小十郎は昼間から人前に聞かせられないような話題を口にしていた。話の中心は彼らのお気に入り、宮野創痍についてである。

「いやはや、彼は本当にいい体つきをしているな」
「松永・・・!てめぇはいつも宮野のことをそんな目でしか見ていないのか」
「ふむ、好きな相手に抱かれたいと思うのはごくごく普通のことだと思わないかね、片倉」

ぐっ、と小十郎が言葉につまる。久秀も小十郎もゲイであった。彼が言い返せなかったのは久秀と同じ気持ちを創痍に対して抱いてるからだ。

「私は卿に一歩も譲るつもりはないよ、立場があろうが関係ない、欲しいものは手に入れたいからね」
「俺だってそのつもりだ!だが宮野はモノじゃねぇ・・・!」
「言ってくれるな・・・」

それからすぐに口喧嘩が始まった。近くを通りかかった生徒は、またあの二人が口喧嘩してる、くらいの認識でしかなかった。しかしこうなった理由は大分お下劣である。

「しかし・・・・宮野は鈍い上に淡白そうだな、ふむ・・彼を興奮させたほうが付き合えるということにしよう」

終盤に、突然久秀がそんなことを言い始めた。小十郎はもちろん仰天したが、久秀の目はぎらぎらと輝いている。どうやら本気らしい。倫理的問題よりも、彼らは自身の欲望のほうに素直に従ってしまった。創痍の意思はまったくどこにもない、彼にとっては大変迷惑な話である。
そうして、今に至った。

「  創痍、」
「え、 あっ・・・・、  っん」

突然、久秀に名前を呼ばれて顔をあげればキスをされた。創痍は少々驚いたものの、二人の男に"抱かれる"という覚悟は決めてしまったので言うほど驚いてもいなかった。
開いた目の端で、小十郎が驚いている表情が見えた。そんな彼を尻目に久秀は創痍の口内に熱い舌を差し込む。歯列をなぞり、創痍の舌を絡め取ったものの、創痍は自ら動こうとすることはなかった。すると久秀はつまらなそうに口を離す。

「なんだ、面白くない」
「松永!てめぇっ・・・!」

拍子ぬけしたような久秀に小十郎が掴みかかる。覚悟できていたとはいえ、創痍は久秀から唇を奪われたことに半ば放心状態であった。そんな創痍をよそに二人の教師はまるで子供のように喧嘩をしていた。

「ならば上は卿に譲ろう片倉、私は下だ」

久秀がそう言うと、小十郎は渋々ながらも納得したようで、久秀に食ってかかるのを止めた。すると久秀はかがみ、創痍のベルトに手をかけた。普通なら唖然として抵抗するところだが、最初のキスですべての諦めがついてしまったのか創痍は抵抗も何もしなかった。一方創痍は、今度は小十郎からキスをされる。久秀の深い、欲情をそそるような口づけではなく、小十郎は恥じらうような様子で、軽く二、三度ついばむようにキスをした。なんだか彼は態度と矛盾しているな、と創痍は思いながらも、そんな小十郎がなんだか可愛く見えてしまい、ぐい、と彼を引き寄せると自らキスをした。これには久秀も驚いたようである。創痍の行動に驚いたのか、小十郎は顔を赤らめて目を白黒させている。

「先生から仕掛けてるのにそんな照れなくてもいいじゃん」

小十郎の目をじっと見つめてにやりといたずらっぽい笑みを浮かべる創痍。一度この状況を受け入れてしまってからの順応が早いなと久秀は思った。しかしどうも気に入らない。頭上でいちゃつく二人を久秀はじろりと睨んだあと、創痍の制服のズボンのジッパーを引き下ろして、下着もずりさげると一物を取り出した。創痍がびくりと反応する。

「ま、松永せんせ!え、・・それは」
「心配するな、テクニックには自信があるのでね」
「そんな問題じゃ・・・」

まだ何か言おうとする創痍の言葉を聞かずに、まだ萎えているそれを口に含む。すると創痍の口から小さく声が漏れた。久秀の口内に何とも言えない味が広がる。全体を舌で愛撫しながら、たまに袋を優しく撫でる。だんだんと力を持ってくるそれに久秀はほくそ笑んだ。

「っ・・・、ぁ、あ、せんせ」
「どうだね?中々のものだろう」

久秀が口を離すと、唾液が糸を引き、彼の口をやけに淫らに濡らした。創痍の反応に気をよくし、久秀は半勃ちになった一物の先端を軽く甘噛みした。びく、と創痍の身体がこわばる。ああ、ついさっきまで俺はノンケだったのになあ。と創痍はそんなことを考えたが、久秀から与えられる快感に抵抗することはできずに身を任せた。

「宮野、」
「あ、片倉せんせ、」

久秀ばかりに気を取られてしまい、小十郎に名前を呼ばれて我に帰る。男を相手にするのは初めてだから、どう触れていいかわからなかった。が、とりあえず女と同じようにしてみようと思い、小十郎の胸を服の上からそっと撫でてみる。すると彼が「あ、」と声を漏らした。なるほど、胸も感じるのかと創痍は思い、シャツの上から乳輪をなぞる。

「ひっ、ぁ・・・は・・・」

じれったそうに小十郎は身をよじる。創痍は小十郎の胸に顔をよせてシャツの上から乳首にかぶりついた。そのままじゅっと吸うと小十郎の身体に力が入る。

「んぁ、あ、宮野っ・・」
「あは、せんせ、胸よわい?」
「っ・・口、つけたまましゃべるなっ・・・」
「えー?」

顔を真っ赤にした小十郎から怒鳴られ、創痍は楽しそうに笑った。息が当たるたびに、小十郎の身体がびくびくと跳ねる。

「服の上からじゃなくて、 ちょ、くせつ・・」
「じゃあ服脱いで?」

創痍がそう言うと、小十郎はおずおずとシャツを脱いだ。彼の立派な身体があらわになる。

「すご、」

思わず本音がこぼれて創痍は生唾を飲む。そのまま直に小十郎の胸にしゃぶりついて胸を愛撫する。舌で先端を押しつぶしてみたり、赤子のように吸い上げてみたりするたびに小十郎の口から、普段の様子では想像できないような切なげな喘ぎ声が漏れた。

「んはぁ、あっ・・・宮野っ、そこ、っ・・ふぁあっ・・」
「せんせっ・・・」

小十郎の痴態に不覚ながらも創痍は興奮してしまい、思わずがっつくように彼を引き寄せた。すると、今度は下のほうから電流のような刺激が走る。

「っぁあっ?!」
「私を忘れてもらっては困るよ、創痍?」

いつのまにか自身は勃ちあがってしまっていた。久秀はやっと創痍がこちらを見たことに機嫌をよくしたようで、艶のある笑みを浮かべる。そして、尿道を押し広げるようにぐり、と舌を押し付けた。つぷ、と半透明の液が溢れる。

「ま、つながせんせっ・・・っは、 あ・・」
「片倉ばかり構った罰だよ。んっ・・・・」

久秀のねっとりとした愛撫に創痍も我慢できなくなっていた。久秀が亀頭を強く吸い上げると、創痍はあっけなく達してしまった。

「んぐっ・・ぅ、っ・・!」

創痍の精液を久秀はこぼさず飲み干してしまった。慌てる創痍をよそに久秀は涼しい顔をしていた。

「ふふ、これだけ出してもまだ萎えないのかね」
「あの、 すいませ・・・」
「構わないよ、別に。それより私も片倉も限界なのだ」

久秀の言葉に創痍がこわばる。ついに来てしまったか、ここまで何の抵抗もなく終えてしまったが、ついに自分の処女が失われる・・!と創痍は身構えたが、二人は予想外の行動を始めた。久秀が取り出したのはワセリンで、それを創痍の後孔に塗りつけるのかと思えば、自分のそこに塗り始めた。

「え・・・?」

呆気にとられる創痍をよそに二人は涼しい顔でありながらも、熱に浮かされた表情をしていた。

「今更何を驚く必要がある?まさか卿は自分が抱かれるとでも思っていたのかね」

面白そうに笑う久秀と小十郎。そして自分が抱く側だったと今更になって気づいた創痍。
すると久秀が小十郎を押し倒して、その上に自分も乗った。

「痛ぇ!何てめえが上に乗ってんだ松永!」
「別に?どちらが上でも下でも構わないだろう・・ほら、創痍、 もっ?!」

やり方を教えようとした久秀の言葉も聞かず、急に創痍が久秀と小十郎の密着したソコに擦り付けるように創痍自身を入れてきた。

「はぁッ・・・ん・・!ぁ、 創痍ッ・・・」
「あ、ゃ・・・ッ、ふぁ・・ぁあっ、そんなっ・・・いきなりぃっ・・!」

ワセリンのおかげでそこの滑りもよく、創痍が腰を動かし前後に抜き差しするたびににちゃにちゃといやらしい音がする。今まで余裕のあった久秀も小十郎も、急に積極的になった創痍の行動に動揺してされるがままに甘い声をあげた。

「あは・・・初めてでもなんとかなるもんなんだっ・・・、」

創痍は普段の様子からでは全く想像のできない二人の教師のあられもない姿に言うまでもなく興奮していた。夢中で腰を動かす。

「んぁ、あッ、創痍、っ・・ひぃっ・・!」

擦られるたびに小十郎の口からは上ずった声が出た。びくり、と時々痙攣するように足が震える。一方久秀は声を抑えるように、くぐもった声を漏らした。創痍はどうもそれが気に食わず、背後から久秀に声をかける。

「松永先生・・?片倉せんせみたいに、えろい声、だして」
「っ・・・!」

艶をもった創痍の声に久秀がびくりと反応した。声を出させようと創痍が後ろから久秀の胸を弄る。

「あッ、ぁ!創痍・・・!んっ・・!あまり、調子にっ・・・ひ、っ・・のるなぁっ・・!」
「っ・・・えっろ、」

本能のまま三人は互いを求め合った。

「せんせっ・・・俺、 もう・・・」
「創痍っ・・・」

創痍が精液を吐き出すと同時に二人も達した。久秀と小十郎の腹を互いの精液が濡らし、ひどく淫靡な光景に創痍は思えた。


*


「で・・・・この状況は何なんですか」

「卿は中々薄情だな・・」
「全くだ」

創痍の右に久秀、左に小十郎。後処理も終わり、家に帰ろうとすると二人も着いてきたのである。

「実は片倉と勝負をしていたのだよ」
「勝負?」
「お前を興奮させたほうが付き合えるってな」
「それ俺の意思まったく関係ないじゃないですか・・・!」

仰天する創痍をよそに二人は何のことかと素知らぬ顔。しかし

「でも・・まあ、・・・どっちみち最後がっついたし・・」

ぼそりと創痍がつぶやいた言葉を二人は聞き逃さなかった。

「ふむ・・・では卿はどちらを選ぶ?」

ずい、と二人に詰め寄られて創痍はあ、とかう、とかそんな言葉しか出てこずに

「じゃ、じゃあ二人とも!」

とかいうとんでもない発言しか出来なかったのである。今度呆気にとられたのは久秀と小十郎のほうだった。


贅沢だ
(延長戦だな)(全くだね、しかし)



おわり

エロゲ・・・ iz