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あともう少し、

※久秀さんの台詞が全部喘ぎ声です注意
あと少し暗いです。




「ただいま、久秀」

ぎい、と音を立ててドアが開く。今まで真っ暗だった部屋に光が一筋差し込んだ。その声と、音を敏感に久秀は感じ取って、身をよじった。半裸のまま、彼の両手首は手錠でがっちりと固定され、口は猿轡を噛ませられていた。両目は黒い布で目隠しされ、そして尻穴にはずっぽりとグロテスクな形をしたバイブが埋まっていた。

「っ・・・・ぅ゛、うぅッ!」
「ふふ、気持ちいでしょ・・?久秀は淫乱だからねぇ、ほら、こんなにぐちゃぐちゃにしてさぁ」
「ん゛ぅう゛ぅうッ!!」

創痍は久秀が横になっているベッドに腰掛け、久秀の尻穴に埋め込まれているバイブを抜き差ししたり中をかき乱すように動かしはじめた。

「ん゛ん゛ん゛ーっ・・・!」
「ごめんね、だって久秀が他の人と話してると不安でしょうがないんだ、いつ誰が久秀のこと好きになるか分からないし、それから久秀が誰かのこと好きになるかもわかんない、だから・・・ね?」

くぐもった声を久秀があげる。その様子に創痍はやっと思い出したかのように久秀の猿轡を外した。激しく咳き込むと同時に久秀の口からは創痍の愛撫に対する微かな喘ぎ声も漏れ始めた。創痍がバイブを動かすたびに久秀の腰はびくびくと震え、尻穴は弱弱しくきゅ、きゅとそれを締め付ける。そのうち創痍が指も同時に入れ始めて、久秀の中の締り具合を楽しむかのように内壁を擦り始めた。

「いゃあ、 あ゛、はぁッ・・!、め、創痍っ・・・」
「ふふ・・・かわいい、もっと俺の名前呼んで?」

創痍の声色は歓喜を含んでいた。

久秀を監禁し始めて5日目。二人は元は普通に付き合っていた仲だったが、あるときから創痍の久秀に対する過剰な干渉が始まり、このような結果となった。

「はは、ガバガバだねー・・ま、そりゃ一日ずっと尻の中にこんなの入れてちゃそうなっちゃうし」
「や、 ひっ・・・!あ、 ぁあああ!」

創痍がバイブを引き抜く。すると久秀の尻穴からローションと腸液の混じったどろりとした液があふれ出した。

「あ、ふ、ぁ・・・」
「ねえ久秀、俺が居なくて寂しかった?」

創痍の問いかけに答える気力もなく、久秀は混濁した意識の中で微かに創痍の声を聞いた。視界は涙でぼやけている。口から洩れるのは言葉にならない声だけだった。
創痍は久秀がそのような状況に陥っていることに気付いていないようで、『ねえ』と返事をせかすように、先程より一段と低い声で再び問いかけた。

「だめだ、・・まだ俺のことで頭がいっぱいじゃないんだ・・・」

創痍の焦ったような声色。先程まで余裕のあった表情はとうに消え去っていた。

「久秀・・・!」

ぐったりとしている久秀の足を創痍は無理矢理開かせると、着ていたスラックスをずらし、猛った自身を久秀の中に突き立てた。

「っあ、 ぁああ・・・!」

長時間バイブを入れられていたそこは創痍のものをきつく締めつけることもなく、何の抵抗もなく受け入れた。しかし体力も底を尽きかけていた久秀にとってその行為は更に疲労を蓄積させるものでしかなかった。

「久秀、久秀・・俺のことだけ、見て・・・?」
「ぁ、 っう 、ふ、んぁ ・・・ あ・・」

光が消えかけた久秀の瞳からは涙が一筋こぼれていく。どうしてこのようになってしまったのか、考えても分からなかった。創痍は、


「 久秀・・・」



しかしその創痍の声を聞くたびに、後悔ではなく、愛しさがふつふつと沸いてきた。彼の瞳も、声も、顔も、手も、体も、創痍のすべてが愛しい。

「  創痍、 」




*


「専務の様子ですか、ええ・・・はい、まだ体調が優れないようなので・・・」

ぐったりと眠る久秀のベッドに腰掛けて、創痍は会社の上司と電話をしていた。創痍は久秀の髪をさぞ愛しそうに撫でながら、電話越しに相槌を打つ。専務とは久秀のことである。創痍はもともと久秀の秘書であった。

「しばらくは復帰できそうにありませんね、」





このままずっと。その言葉は飲み込んだ。

あともう少し、
一生自分だけの彼になるまで、


fin



*黒鷹さまのリクエストで共依存してるヤンデレ主×久秀さんでした。
書いてしまったあとに久秀さんの台詞が喘ぎ声しかないことに気が付きましたすいません本当にごめんなさいそして主人公あんまり病んでないコレ・・・・
色々詰め込んだら長編小説一本できそうだったので色々絞ったらこういう・・・;ω;)
何かありましたらいつでもお申し付け下さい!
お持ち帰りなどは黒鷹さまのみ可能です!リクエストありがとうございました!