誕生日
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ほんだ
おめでとう君が生れた日
可愛いケーキでお祝いさ
幸せそうに笑っておくれ
懐中時計を君に贈ろうか
蝋燭は一気に吹き消して
願い事はもう決めたかい
「写真の中の君はそれはそれは幸せそうに微笑んでいた」
深野
欠けたピースを憶えているか
梢の囁きはまるで祝福を告げるかのように
踏み鳴らした軍靴
繋いだ掌の感触を確かめて
たやすい芽生え
あたたかな光が空間を満たしていく
四季の移ろいに耳をすまそう
終点まであと何マイル
迫り来る忘却
秒針は立ち止まってなどくれないものだから
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