トム(義)母→しっかり者のマグル生まれの魔法使いなお母さん。ホグワーツ出身ではない。多分スウェーデン辺りの人。
トムの住む孤児院を通りかかった際、遠巻きに陰口を叩かれているトムを見かけ、(それなりに稼いでいたこともあり)引き取ろうと決意した。
早くに夫を亡くし、子供はいない。トム5歳と(義)母25歳くらい。片親ということで若干の問題は合ったものの、当時はそこまで法が整備されていなかった(正しくは知りません)ことと、孤児院の職員達もトムを恐れていたために引き取ることが出来た。逆行していない。前の世界では子供も夫も生きていて、孤児院の方を向かなかった。

トム(5歳)→孤児院をたらい回し(3軒)にされていた5歳。最初は乳児も育てている孤児院→2歳で乳離れもおむつ(多分当時はただの布)離れも済んでようやく恐ろしい赤ん坊から離れられる!と2つ目の孤児院へ→4歳になる頃に(義)母と会うことになる孤児院へ。
最初は(義)母も職員達や孤児仲間と同一視していたが、向けられる愛にいつしか満たされ、自身の才能を遺憾無く発揮する近所でも有名な子に育った。ヴォルデモートとはかけ離れている。逆行していない。

ダンブルドアがすぐに始末しにこなかったのは単純に当時の孤児院しか知らなかったせい。ダンブルドアもホグワーツ入学が決まってない(当時の孤児院ならホグワーツだが、それ以前は(学区的に他校だった)子供の情報は閲覧出来なかった(ってことにする)。

ハリー→まだ何も考えられていない最後の戦い直後のハリー。もう少しあとならここまで盲目じゃなかった。逆行している。

ダンブルドア→愛を重要視するくせにトムが更生するとは思ってない。老人は頭が固い。ハリー共々後々改善する可能性はある。逆行している。

その他の皆さん→生き残った男の子と喜びの歓声を上げている→逆行したハリーとしていないハリーがいる。二つに分かれた。


「トム、おはよう」
聞こえてきた軽い足音に#name#は振り返って微笑んだ。
「おはよう、母さん」
とろけるような笑みを浮かべてトムが歩み寄ってくる。今日のご飯はなぁに?と手元をのぞき込み、オムライスだ…!と顔を輝かせた。
「正解よ」
「僕、母さんのオムライスだいすきなんだ」
こちらを見上げて笑うトムに、#name#も笑いかけた。
「ありがとう、トム。嬉しいわ。…顔は洗ったかしら?」
「ううん。これからだよ」
「じゃあ洗っていらっしゃい。終わった頃には出来上がっているから」
「分かった!」

とたとたと軽い足音を立てながら駆けていくトムを見送りつつ、#name#は手を動かす。
黄色が鮮やかなオムライスにトマトソースをかけ、テーブルにのせるのと同時に、洗ってきたよとトムが戻ってきた。
「おかえり。じゃあ、食べましょうか」
「うん!いただきます、母さん」
「召し上がれ、トム。…いただきます」
オムライスを口に入れて飲み込むと、ふわふわ笑って美味しい、と言うトムに、ありがとうと返しながら、2人の朝は過ぎていった。


きっと愛してもらえれば歪まなかったこどものおはなし
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