?臨 | ナノ


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※救いがない
 暴力強姦表現有り
 閲覧注意






最初は抵抗しなかったから凄く安心した。殴るときに鳩尾を狙ったからかと思っていたがそうでもないようだ。
誘拐から一週間。大人しかった折原臨也が抵抗を始めた。面倒くさいなぁとは思ったけど、これはこれで非常に燃えてくる。逃げられないということをようやく理解したのだろう。

「ッさわるな、さわるなって…ば、あ、あっ、」

ちゅぷちゅぷと指をくの字に折り曲げて浅いところにあるしこりを揉み潰すと、抗議の言葉の中に途切れた喘ぎが混じった。じゃらじゃら、暴れるから鎖がうるさく音を立てる。ここに連れてこられてから折原の視界は布によって閉ざされたままだ。もちろん俺の顔さえも知らない。眉根をきつく寄せて苦悶の表情を浮かべている折原の瞳は、今どんな色をしているのだろうか。

「んゃ、やめ…ろ、やめっ!ぁああっはぁ、う」

指の動きを少し乱暴にしてやると声量が大きくなった。よくこんなんで情報屋をやってこれたな、と驚くほどに折原は敏感な身体をしていた。ココを弄り始めたのだってほんのおよそ三日前だ。それでこの反応はちょっと素質がありすぎるのではないのかと思う。身体を売っていたという噂はガセだと初日の反応で手にとるように分かった。最初こそ痛い痛いと叫んでいたが、昨日一日中前立腺を弄ってあげた成果が出ているなぁ、と自らの腕に感心する。昨日は腸液とローションまみれになった後膣をしつこく擦り上げていたら、とうとう折原は失神してしまった。慣れない強烈な刺激を長時間受け入れ続けた結果、なけなしの精液を少量絞り出して意識を手放した折原は、この行為に僅かながら恐怖を抱いているだろう。今朝、俺が折原の下着を剥ぎ取った時の狼狽えた様子を見てそう推測できた。ローションを垂らすと身体を強張らせたのだから。
色々なことに思いを巡らせながらも指をせわしなく動かしていると、折原の白い腹の上に精液が吐き出されていることに気付く。知らない間に何度かイッたのだろうか。中指で前立腺を押さえつけ人差し指で強く摩擦するとまたびくびく痙攣しながら先走りをどぷりと溢れさした。

「っ、…っヤ、もう…ア゛ァあっ、ぐ、はぅう」

目隠しの下の瞳は焦点が定まっていないんだろう。失神寸前だと判断して指を引き抜く。ひゅうひゅうと空気が気道を抜けていく呼吸音だけが辺りに響いた。

「いざや」

頬に触れる。目を塞いでいる布に滲んでいる水は確かに涙だ。名前を呼ばれて何か言いたそうに口を開閉させたが音は出てこなかった。ねえ、

「挿れていい?」
「っ!?」

ガシャン、と折原の手足を拘束している鎖が激しく音を立てた。無駄だというのに暴れ始めた折原を見て、聞く必要もなかったなとすぐに思った。どんなに拒否したってこれからされることに何ら変化は及ばないんだから。逆に一週間も我慢していたのだ、そろそろいいだろう。

「ひっ、ひっ!ィぎ…あっぅううう゛っ」

絞り出された悲鳴を聞きながら完全に勃起したものをドロドロのそこに埋め込んでゆく。充分に慣らしたつもりだったがやはり初めてのこと、硬直しきった身体を力一杯に押さえ付けて抉りを深くしていく。折原はその間もうるさく喚いた。

「い゛たィ、痛いっ痛い…ぅう゛う!ひ、いいぃっ」
「…ッもっと色っぽく喘げないかな?」
「ンン゛、はあっはああ゛」

指では到達し得なかったまだ未開の奥に先端が行き届いた。ナカが押し返すように圧迫してきてひどくキツく、それでいて尋常じゃなく気持ち良い。

「情報屋さんの処女、頂いちゃったけど…どんな感じ?」
「っ、っ、……ッ」

返答がない。返ってくるのは苦しそうな息の音。それがとてもかわいく感じた。
押し戻そうとする肉を掻き分けて根元まで突き込んだあとに抜こうとすると、ぬぬ、と今度は逃がすまいというように絡み付いてくる。身体は素直だとかいうよくある展開なのだろうか。責められ過ぎてすっかり腫れてしまった前立腺を掠めながら出し入れを続けると、声が高くなった。

「ああっは、は、ふ…ンぁあ!ぅんん、ッゃあっ」

断続的に上がっていた喘ぎも次第に力を無くし、されるがままに揺さぶられ既に抵抗は弱くなっていた。暫く抜き差しを繰り返した後、募る射精感を抑えずに折原の腰を痣が付くくらいにしっかり掴んで奥に欲を注ぎ込んだ。

「あ、ぅ゛〜〜〜…っ!」

折原は内壁に熱いものを叩きつけられる感覚に打ち悶えていた。白濁を連れながらナカからずるりと性器を抜き、息を荒らげる折原を見て、気を失わなかったことに大いに感心した。










「じゃあ、お留守番よろしくね」
「…………」

項垂れる黒髪に声をかけるが応答はない。昨夜の行為がそんなに堪えたのだろうか、そんな様子じゃこれからされることに耐えられないんじゃないか?と多少心配になったがもう奴らに何を言ったって止まらないだろう。
出かける準備をし終えてふと思い付く。

「っと、そろそろ目隠し取ってあげるよ」
「!」

折原が弾かれたように顔を上げた。顔は良いのだから折角来る奴らに見せなきゃ勿体無い。後頭部の結び目を解いてしゅるりと白い布を外した。街で見かけたときと一緒の綺麗な顔がそこにあったが、赤く腫れた目が泣いた痕となり肌は一層青白く健康的には見えない。他人が見たら痛々しいと思うかもしれないその姿を見て特に何も感じずに俺は笑顔をつくった。

「初めまして」
「………………」

折原は食い入るように俺を凝視した。まるで脳に刻み込むかのように、あるいは記憶を引き出しているかのようにひたすらに俺を見つめる。その瞳はまだ支配されていなかった。ギリギリのところで踏み留まっているかのように光っていた。

「行ってきます」

頭をくしゃりと撫でてやると嫌悪にまみれた表情をされて思わず笑いそうになる。まだそんな顔が出来るのかと思った。
扉へ歩を進め、真っ暗な部屋の玄関を開く。と、その時だった

「よう、来たぜ」
「早く見せろよ、上玉なんだろ?」

丁度呼び出していた友人たちがやって来た。先日監禁したことを話してしまい、友人たちにひどく食い付かれた。独り占めも悪いので味見くらいさせてやろうと誘ったのだが、約束の時間までまだだいぶあるというのに。完全に舞い上がっている友人たちに一言忠告して俺は用事を済ますために靴を履いた。

「今から出るとこ。……壊さないでくれよ」
「分かってるって。死なせなきゃいいんだろ」
「おい、早く来いよ、すげえ美人だぜ」

忠告は全くもって聞き入れられていない。どかどかと無遠慮に俺の部屋に進んでいった彼らに、本当に性欲に駆られたどうしようもない奴らだなと溜め息を落として部屋を出た。
鍵を閉めるときに一瞬だけ見えた、男たちに囲まれて俺に助けをすがるような表情をした折原。沸き上がる優越感に浸りながら、帰ってきたらどうなっているのだろうと頬が緩み、笑みを浮かべてしまうのを抑えられなかった。




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