Main静臨 | ナノ




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酔わされる。
目の前の白い痩身を見て危うささえ感じた。

「んっ、ンんん…ぁっ!あぅ…」

挿入の衝撃に歯を食いしばって耐える臨也を見下ろす。普段はべらべら訳分かんねぇことばっか言ってて可愛くないが、こういうときのコイツは正直クるものがある。艶っぽい肌に手を添えて耐えきれずに中を抉ってやると、臨也は女のような嬌声を上げた。

「ひぅう、あぅううっ…ふぅ、ッ」

今日は俺も臨也も休日。時間はたっぷりあるのでじっくり苛めてやろうと考えていた。中にずっぽりと埋まった性器が余程苦しいのか知らないが、臨也は耐えるように肺から息を吐き出し続ける。額に浮かぶ汗で張り付いた前髪を撫でてやると余裕の無さげな顔で見つめてきた。
狭い媚肉を掻き分けて奥へ進むときゅうきゅうとまとわり付いてきて気持ちが良い。思わず息をはあ、と吐き出す。
それと同時だった。

ピリリリ…

突然の機械音に熱から浮上する。この音は。
振り返ると音源は机の上で震えていた。黒い携帯、臨也のものだ。

「…切っとけよ」
「っ…ごめ…んぁ、う、ぁあああア!」

繋がったまま咎めるように突き直すと臨也が眉尻を下げて謝ってきた。臨也も出るつもりは毛頭無いようで、しばらくしつこく鳴っていたコールはやがてプツリと途切れた。
気を取り直して行為を続行しようとするとそれまで蕩けていた臨也の瞳が僅かに覚醒しているのに気付く。

「………あ!」

まだ動いてもないのに急に声を上げた臨也は何か思い出したようすで口に手をあてていたが、次にその唇が紡いだ言葉に

「そうだっ、今日四木さんと会う約束してたんだ!」

ブチリと血管が音を立てたのが自分でも分かった。

「あ゛?」
「ヤバイ今の絶対四木さんからの電話だった…」

焦ってわたわたと宙をかく細腕を掴んでシーツに縫い付ける。

「冗談言ってんじゃねーぞクソ蟲…まさかそいつんとこ行くつもりじゃねぇだろうな?」

黙りやがった。そのまさからしい。

「行ったら逝くまでイかすからな」
「は!?…何言っ、」

うるせぇうるせぇ口を封じ込んでがっちりホールドする。久々に頭にきた。自分でも信じられないくらい嫉妬している。臨也がまるで許可を待つような瞳をしてるもんだから尚更だ。今更何を哀訴されたって譲歩する気は微塵も起きないし起きそうにもない。
既に赤い痕が多く散っている鎖骨に再びかぶりつきながら、こんなんで人に会わせる訳には行かねぇな、と強引に自分を正当化させた。

「…うぅ」
「集中しろ」

腰を引くと俺のが収まっているとは思えないほど薄い身体がびくびくと跳ねる。目線をやると臨也の双眸はさっきより諦めの色が濃くなっていた。

「ッあ、絶対…あとで四木さ、んにお仕置きされ…っんン」
「は?お仕置きってなんだよ…まさかエロいやつじゃ」
「んな訳ないだろ!!マジで死ね!」
「…何だと?」
「ィ、いあぁっ、痛いって、ば!馬鹿!!」

意味深な発言を投下した臨也の乳首をぎゅうと軽く摘まむと痛い痛いとより一層暴れ出した。自分で言うのもなんだが、今この状況でその口から他の野郎の名が出ることは、まさに猛火に大量の油を注ぎ込むようなものだ、と思う。

「…分かった、からぁ」

ひぐ、としゃくり上げながらべそをかき出した臨也の瞳に浮かぶ涙を拭ってやり、動きを再開した。

「ひあ、ううぅ…っあぅ、あ!ぃい、ひ…ふっうう゛…ゃ、」

ごりごりとわざと乱暴に抉ると、細い身体がビクビク痙攣する。速さを変えたり、出っ張った部分が縁に引っかかるところまで抜いてから、奥深くに届くくらいに突く。そんな乱暴的なグラインドを何度も繰り返していると、やがて臨也は苦しそうに引きつった呼吸をするようになった。

「ッ…ぃ、ヒ、ーーっ、は、い゛…ーッ!」

必死に酸素を取り込む姿に加虐心を一層くすぐられたため、より深々と体内に飲み込ませてみると、臨也は面白いくらいに感じていた。ただ強すぎて死にそうだったので一旦動きを緩めてやる。

「、…っ、ひぃ、い、あ…しずちゃ、止め…ひんじゃう…ッ」
「…まー怒らせた手前が悪い」
「っえ゛、…っ!?ぅ、あああア゛あ…ーッ!!」

束の間の休息の間に必死に許しを請う臨也を突き放して、また拷問のように出し入れを始める。いっそ何処へも行けないように立てなくなればいいんだ。













「…お久しぶり、です。四木さん」
「久しぶりですね。折原さん」
「あの…先日は本当に申し訳ありませんでした…」
「…いえ、お気になさらず。休日だというのに誘った私が悪いんですから」
「!?そんな、」
「それに、平和島静雄も休日だったみたいですしね」
「え」
「随分お盛んだったようですね。腰、大丈夫ですか?」
「…………」

バレてる!




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