Main静臨 | ナノ




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まずシズちゃんがコーヒーを淹れてきた時点で怪しいと思った。
いつもは俺が淹れたコーヒーを苦い苦いって文句垂れながら啜るくせに、今日はどういう訳かシズちゃんから率先して俺の分まで用意してくれたのだ。何かあると勘づいた俺はカップに口を付けて飲んだフリをし、シズちゃんがトイレに行った隙に彼のカップと自分のものを入れ換えておいた。何を飲ませようとしてたのか知らないけど、そこまで俺も鈍感じゃないんでね、その身をもって実験台になってもらうとしよう。


そんな強気でいられたのもわずか数分だった。シズちゃんがトイレから帰ってきて俺の隣に腰を下ろす。油断しきった様子でさっきまで俺のカップだったそれを一口飲み干す。形の良い喉仏が動くのを確かに確認して俺は変化が現れるのをこっそり待った。
それから約30分後、俺の世界は反転した。

「っ手前……」
「……は?…ちょっと」
「うるせぇよ…どうせ手前がすり替えたんだろ…ッ」

真っ赤な顔で、怒ってるのか焦ってるのか分からない声を紡ぎ出すシズちゃんに押し倒された。なんだ、どういう症状なんだ。重ねられた手の体温が異常な程熱い。何か嫌な予感がして、俺は精一杯手を伸ばして机の上の携帯を引っ掴んで旧友へと電話を繋げた。シズちゃんの咎めるような視線を直に受けながら、向こうに通話が繋がった途端に叫ぶように捲し立てた。

『もしもし?』
「新羅!!お前、シズちゃんに何を渡しやがった!?」
『…えー?開口一番なんだい?僕は静雄から頼まれて催淫剤を渡しただけだよ。僕はてっきり君に飲ませるものだと思ってたけど…その様子じゃ君に効果は出てないみたいだね。さしずめ静雄が飲んじゃったのかな?かなり強力だからたとえ彼でも効くかもね…。まぁ持続時間は短いかもしれないけど。じゃあ頑張ってね』


新羅の責任逃れするような早口に何も言い返せずに通話は一方的に切られた。

「………マジで?」

絶望を感じずにはいられないこの状況で、俺は既に下半身が外気に晒されているのに気付いた。シズちゃんがパンツとズボンを俺の手の届かない方へとぶん投げたのを見て少しだけ諦めの気持ちが沸いた。







「うぅ、ンぁ、あっ」

指を挿入されてかき回されながら考えたんだが、ただでさえ絶倫のシズちゃんなのに催淫剤なんか飲ませたら俺ヤリ殺されるんじゃないの?明日の朝には死んでそうだな俺。

「っ、何考えてんだよ?…余裕じゃねえか」

余裕なんて微塵もない。シズちゃんの方も汗をびっしりかきながら切羽詰まっている様子だ。欲に浮かされた瞳を見つめると、やはり薬が回っているんだと感じる。

「っ!?う、ゃ…」

指を引き抜かれ、身体を仰向けに反転させられる。ぬる、とした感触が入口をなぞって太い亀頭が縁を抉じ開けて入り込もうとしてくる。性急な一連の動作に戸惑いながら逃げようにも叶わない。息の荒いシズちゃんを見上げながら硬直していると、指を添えられて一番太いカリの部分がぎちゅ、と音を立ててめり込んだ。息が詰まる圧迫感に一杯一杯な俺を完璧に無視して、シズちゃんは手加減無しに腰を押し進めていった。

「ひン、ぃいい゛ぁああ、ああ゛ァ゛っヒぅうッ!」
「……っあー…」

気持ち良さそうに息を吐いたシズちゃんが視界に入ってムカついた。くそ、死ねよ。

「ッきひゃ、ァ!!」

心中で罵っていると唐突にズン、と巨大な杭が打ち込まれて奇妙な声が口をついて出た。咄嗟に両手で塞ぐ。こっち見んな。

「も、ヤだ…っ」
「ヤじゃねえよ…手どかせ」

じくじくとした熱が収まっている直腸のせいで息苦しい。強引に捕らわれた手を頭上で縫い付けられた。シズちゃんの体温が火傷しそうなくらい熱い。

「待っ、んく、ひゃぅ!」

内臓ごと引きずり出されたような感覚に喉が引きつる。エラの出っ張った部分が引っ掛かり、長大な性器がギリギリ抜けない所で動きを止めた。

「ーっイ゛、…ひぁああああ!!」

勢いを付けた凶器が最奥に叩きつけられた。衝撃に目の前がチカチカ光る。

「は、あ、ふっ、ふか、ィイ゛…っシズ、はあぁ」
「……えっろ」

舌舐めずりをしたシズちゃんを最後に、視界がぐわんとぶれた。ありえない速さで腰を打ち付けられて腹の中を引っ掻き回される。考えられないくらいの刺激が腹の底から沸き上がっては俺を襲い、情けなく声を上げることしか出来なくなってしまった。

「ひッ!?」

中にぐっぽりはまった性器が脈打ったかと思うと一際膨らんで、奥底に精子が吐き出される。内壁にびしゃりと熱い飛沫が飛び散った。

「は、はひ…ィ…っ」

染み込まされるように最後に中に擦り付けられて一気に下腹部が重たくなる。
息も整い始め、ようやく終わった…訳がなく。

「ぁんッ…まだ、硬いんだけど……!!」
「ッたりめーだ…クソ、全然おさまんねぇよ…」

改めて事の重大さに気付く。俺、殺されるかも。
休憩も無しのまま立て続けに揺さぶられて自然に裏返った声が漏れる。精を吐き出したがる衝動に全力で堪えていたものの、前立腺を力任せに突かれてすぐに脆く決壊した。

「ぅ゛ぅうあぁあッ!」

達したばかりの敏感な身体にその擦り付けるような動作は耐え難いものだった。シズちゃんのが俺の内壁に沿うように出入りし、形や大きく脈打ってるのも分かって顔に熱が集まる。

「待って…!イッてる、か、ら…ーっあ、ヒぐっ!」
「ハッ、イきっぱなしにしてやるよ…」

そう言うや否や攻撃的な打ち付けが開始される。酸素を吸おうにも漏れる喘ぎに邪魔されて叶わない。

「っ死ぬ、ッひ、ぬ、はっ…はァ゛っ」

みっともなく涎を垂らしながら抵抗しようとした手は宙を掻き空気を掴む。気を失いたくても矢継ぎ早に襲う刺激に引き戻される。

「くるひ…ッぃぃい゛あ…!!はっ、はう、いぅう゛う゛う…!」

がつんがつんと直腸を荒らされて意識がトびそうになる。何が何だか分からない意識の中で、ダメ押しのように放たれた一撃に、破けるくらいの力でシーツを握り締めた。

「っひ、ーー……ッ!!」

粘った液体が腹の中でごぷごぷと鳴っている気がして堪らなくなった俺は目の前の胸板にしがみつく。今度こそ腹内で一瞬萎えたと思った性器が、恐ろしいことにまた熱を持ち始めるのを感じながら。




夜通し行われた拷問の末に俺は序盤で気絶し、起床したと同時に隣で心地よさそうにイビキをかくシズちゃんをぶん殴った。その後、やっとまともに歩けるようになった四日目に新羅をぶん殴りに出掛けた。




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