帽子屋と眠りネズミ


「この度は、素敵なお二人が我が家に遊びに来てくださったそうで、ありがとうございました」
「縁と彬のやろーが、芋色頭のネコ並にニヤニヤして怪しいことこの上なかったぜ」
「まあまあ、それだけ嬉しかったということですよ」
「お返しになるかわかんねーけど、うちの『二人』をお届けしてみるって、なんで帽子屋と・・・・・・!」
「何故同じ『帽子屋と眠りネズミ』でこれほど性格が違うのでしょうかね」
「はぁ? たまたま名前が一緒ってだけだろ!」
「ちなみに、この家のご主人は三月たちのあのあたりの話をご所望だそうで」
「・・・・・・! オレたちの黒歴史をさらに掘り返す気かっ!!!」
「私は別にトラウマになんてしてませんよ?」
「お、オレだってトラウマなんかじゃ・・・・・・」
「おや、あんなところに南瓜を被ったお化けが」
「ひっ!!!」
「なんだ、見間違いでしたか」
「お前なんて大っ嫌いだあぁぁぁぁ!!!」
「・・・・・・おやおや、行ってしまったようです。騒がしくしてすみません。こんな私たちが織り成す世界ですが、よろしくお願いします。次はアリスたちがお邪魔するようですね。また騒がしくすることをお許しください」




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