僕は雲雀恭弥だ。ああ、認めようとも。だけど原作のような振る舞いは絶対にしない。絶対にだ。
父親によって強制的に戦闘力を鍛え上げられてしまったが、普通に生活する中でそんな力を使う場面なんて現れない。
そう!雲雀恭弥でも普通に生きれることだって出来るのだと僕が証明するのさ!
マフィア?やだやだおっかない。
だから並盛中学校に入っても、ごく一般的な風紀委員としての務めを果たし、校内でトンファーを振り回さなければ、咬み殺すなども言わず、授業にもちゃんと出て、応接室を占領しない普通の生徒として生活している。
風紀委員に入ったのは、委員会決めのじゃんけんに負けたからだ。やりたくてやったわけじゃない。
しかし、風紀委員会は不良の集まりなどではなく、真面目な生徒の集まりだった。なんて平和な世界なんだろう。
でも、風紀委員は学ランを着用するっていう謎の風習?伝統?があるらしく、学ランを身につけている。
羽織ったりしない。第一ボタンどころかフックまで閉めている。これは意地だ。
制服が違うことから風紀委員は少し特別視されるものの、絶対的な権力があるとかそういうわけではなかった。
なんて平和な世界なんだろう。(二回目)
なんだかんだ付き合いを続けている了平にことあるごとにボクシング部に誘われながらも、平穏な中学校生活を過ごしていた。
中学一年生の時までは。
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