序章( 1 / 1 )

 
 
 
『寝みー……』



クリスマスイブの夜、携帯片手に夢小説を読み漁る私は何とも可哀想な女だ。



少し前にハマったハリー・ポッターのDVDを見ながら、イヤホンで音楽を聞きながら、ハリー・ポッターの夢小説を読む。



私、器用だな。



そんな事を思いながら、チラチラとテレビ画面を見つつ、鼻歌を歌いながら読み進める夢小説。



しかし、時間はすでにクリスマスイブからクリスマスに変わり、ポカポカの布団に包まれた私の瞼は限界が近い。



んー……、だめだめ。寝るなら電気消して、テレビもタイマーにして、音楽もやめなきゃ。



そんな意思を上回る眠気に襲われ、私はいつの間にか深い眠りについていた。




 


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