場所を船内の一室に移し、俺達はテーブルを囲んでいる。
早速状況の説明に入ろうとした俺を制止し、カイルが先程の戦いの礼を言いたいと言い出した。


こういう義理堅い所が、カイルのいい所だな。



「助けられちまったな、あんた達に」
「いやいや、気にしなくていいよ」
「私達が勝手にやったことですから」
「スカーレルとユキから聞かせてもらった。海賊カイル一家の元締めである俺が、改めてここに宣言しよう。……あんた達を、俺達の船の客人として歓迎するぜ!!」
「「「おーっ♪」」」


俺とソノラとスカーレルが、喜びの声を上げる。
ヤードは微笑みながら、その様子を見ていた。



結局、様々な説明は明日と言うことになり、簡単な食事で歓迎の宴会を開いた。

生徒達はまだ警戒しているようだが、宴会の時にはスカーレルの話に笑顔を見せる場面もあり、この分なら程なくして打ち解けてくれるだろう。




そして夜も更け、俺達は眠りについた。




第4話-終-
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