私の欠片/ミヤビタスク


しゃきん
しゃきん
乾いたハサミの音が鳴る

うすい銀色の刃が
私の欠片を切り落とす

馬鹿笑いしたあの瞬間
静かに泣いたあの瞬間
私の一部だったものが
ばらばらと床を汚していく

さよなら優しくあの指で
梳いてもらった私の欠片
さよならそっとあの唇に
くちづけされた私の欠片

愛していたことだけは
まだ離せないけれど
そろそろ顔を上げなくちゃ

ふわり過ぎてく春の風
軽く遊んだ髪の先
気ままに歩いていきましょう
ラララ、陽気な鼻歌と



▼コメント

ポジティブにいきましょう、春。
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