ホワイトアウト・クリスマス/キョーカ


聞こえたであろう声を
掻き消すような笑みで
絲で縫い付けて行く

動けない心を暴く
どうせ生まれたのなら
楽しく生きようよと

神聖な鐘が鳴るのに似た
煌びやかな音色で
冒涜的な言葉を吐いた

天使は黒く
悪魔は白く
翼を重ねて
空へ逃げた

凍えるばかりのクリスマス
何故冷めてしまうの
君は何を祝っていたの

繋いだ掌
願っていたよ
解ってもいたんだ

見えなくなってく
奪われていく
熱を
視線を
この躯から

変わる季節を信じられない
私は回る白さに呑まれる
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