相談女/キッド


何も残らなかった
何もかも終わった
君が求めていたもの
僕が探していたもの
頷くたびに近づいて
夜が来ると遠のいて

夏生まれの君が好きだった
小さな向日葵を眺めてる
君のタバコのにおいを
体中が覚えてる
さよなら相談女
夏の空のように
雨の多い人だった

何も言えなかった
何も解らなかった
君が泣いていたのも
僕が聞いていたのも
出会えて嬉しくって
離れて寂しくなくて

夏生まれの君が好きだった
小さな向日葵に水をやる
君のタバコの箱の絵を
目にするたびに覚えてる
さよなら相談女
夏の空のように
影の濃い人だった

いつか雨が上がって
虹がかかると信じて
電話の向こう側で
君が笑っていて
土砂降りのままで
君は去ってゆく
さよなら相談女
夏の空の様な人だった
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