キミノ、アシアト/ミヤビタスク
君は足跡を消していく
違う名前、違う顔
僕の知っている君なんて
最初からいなかったみたいに
僕は足跡を追いかける
好きだったもの、紡いだ言葉
僕の知っている君がいた
証をどうにか見つけたくて
電子の波に逆らって
泳ぎ疲れて沈んだ僕は
その水底に
ワンクリックで消去された
プロフィールの骸の山を見た
探していたのは
本当に君だったのだろうか
知らない顔をした君は
今日もテキストを更新する
捨ててしまった履歴の欠片は
ついに見つからないままで
もうどこが好きだったのか
解らなくなってしまったけど
ねえ、僕は確かに
君のことが好きだったんだ
▼コメント
SNSという世界は簡単に人を見失ってしまう世界だな、という寂しさを最近よく感じます。