30歳童貞堅物兄×ビッチ人妻♂な弟

30歳童貞堅物兄×ビッチ人妻♂な弟

※喘ぎ攻め



 拷問島――この離島の正体。
 報道さえ憚られる重罪人と、その子孫たちが暮らす島。

「……よし、利人は気付いてないな……」


 一見、高齢者だらけの限界集落めいた場所だが、地下牢には若者もいるらしい。

 かれこれ四年間この島で暮らしている俺も、つい最近まで知らなかった。
 祭壇の地下にこれほど広い牢があったなんて、この上で平然と暮らしていたなんて、今更ながらゾッとする。

 物音を立てないように、そっと足を踏み入れた。雨が染み込んでいるのか、床が濡れひんやりとしている。

「……暗い……兄ちゃんはどこに……おーい、兄ちゃん……にいちゃーん……」

 どす黒い土壁の割れ目には、青々とした植物が蠢いていた。気味が悪くて、うっかり触ってしまわないように壁から距離を置く。
 小さな蝋燭の炎だけでは、足元しか照らせない。

「兄ちゃん……おーい……どこにいるんだよぉ……寝てんのか……?」


 その時、ガシャン! ガシャン! と牢の鉄柵を叩く音がした。

 恐る恐る近づいて見ると、「ガァ……ッ!」獣が吠える声だ。驚いて尻餅をつく。
 半分獣で半分人間みたいな、鋭い牙を持った化け物が俺を見下ろし、だらだらと唾液を垂らしていた。

「ひ……っあ……あ、ち、ちが、兄ちゃんを、探して……俺……」


 床に落ちた蝋燭は、周囲の湿気に負けてしまったようだ。明かりのなくなった地下牢で、獣男が鉄柵を叩く音だけが聞こえる。

「こ……これ、壊れるんじゃ……」

 ガシャン! ガシャン! 「グルルルル……ッ」 ガシャン!

「ひっ、助け……利人……っう……だめだ、だめ……兄ちゃんを逃がさなきゃ……」

 利人たち島主一族が持つ不思議な力――植物を手足のように操ったり、儀式によって怪奇現象を起こしたりする――は、こういう連中を縛り付けるのにうってつけ、というわけか。
 本土に置いておけないような重罪人や、病的な攻撃性を持つ精神異常者たちを縛り上げ、監禁する。俺は犯罪者ではないけれど、監禁が生業の男の妻にされてしまった。

 俺も、死ぬまであいつに縛り付けられるのだろうか。

 ああ、なんという場所に来てしまったのだろう。どうして、俺がこんな目に――――


「ちづ……? いるのか、千弦……?」
「えっ……兄ちゃん! どこ!?」
「でかい声出すな……後ろだ。こっちだ……そこの獣みたいなやつ、明かりを見ると興奮するんだ。ところでお前、なんでこんなところに……」


 震える脚を立たせて、兄の声のする方へ向かう。
 冷たい柵をぺたぺたと探り、錠を見つけた。

「鍵、くすねてきた。もうすぐ貨物船が出る。船場に行けば分かるから、兄ちゃんそれに乗って逃げて」
「お前……っなら一緒に行くぞ、なんで俺だけ」
「俺はもう……だめだ。たぶん、逃げられない……」

 獣の唸り声が消えた。眠ったのかもしれない。植物は蠢くだけで捕まえようとはしてこない。きっと利人が眠っているからだ。

 錠が外れる。柵が開く。少しふらついているが、声はしっかりとしている兄。

――――いける。今なら、兄ちゃんだけは助けられる。


「……ちづ、船場ってどっちだよ、ほら……行くぞ、ちづ!」
「い、いいよ、俺は……俺……最近、吐き気がして……は、腹が、膨らんできた、し……はは、まじで、孕んだかも、なんてな……」


 心配をかけまいとできるだけ明るい声を出すが、虚しく反響するだけだった。俺の手を握っていた兄の手から、すとんと力が抜けたのが分かった。

「何、言ってんだよ……男が妊娠するわけないだろ!? 太っただけだ馬鹿!」
「でも、こんなおかしな島なんだ。絶対違うとも言い切れない……! 頼むよ兄ちゃん、逃げて、俺はもういいから」
「そんなの、尚更置いていけるか!」

 兄は再び俺の手を握りしめ、引っ張ろうとする。その時くらりと眩暈がして、俺はその場にしゃがみ込んでしまった。

「う……っまただ、気持ち悪い……」

 口を覆ってうずくまっていると、兄は汚れた白衣で俺を包み込んだ。そしてゆっくりと寝かされる。体の左側を下にした回復体位。あたたかい手が服の中に入ってくる。強張った手が、へその周りをそっと撫でた。

「具合の悪そうな弟一人、置いていけるかよ……俺は医者だぞ。男の妊娠なんて専門外だが……」
「兄ちゃん……」


 しばらく身をゆだねていると、腹が温まって気分がよくなってきた。兄もそれを見計らい、本格的に触診を始める。


「……別に、膨らんでないだろ。食いすぎて一時的に腹が張ったとかじゃないのか」
「でも、なんか……前よりぷにぷにしてるし」
「だから太っただけ……うわっ!? ちづ、刺青なんていつの間に……っお前なあ、奔放だとは思ってたが」
「刺青? なんだよそれ、知らね……え、なにこれ……」


 こんなもの、昨日まではなかったはずだ。

 下腹部に描かれた歪なハート模様は、考えすぎかもしれないが、子宮をかたどっているように見えた。


「兄ちゃん、これ兄ちゃんの部屋のエロ漫画で見たことある。淫紋じゃね」
「あほか! おい、股開け。腹の具合が悪いんだろ、直腸を見る」
「っ……あ……っ ん、ちげえし、まんこだし……んっ ん、指、あぅ……っ

 ぬちゅ……っ

 暗くて互いの顔は見えないが、まんこをほじくられて蕩けている俺の息遣いと、己を押し殺すような兄の「ふーー……っ ふーー……っ」という声がひどく響いている。

 くちゅ…… くちゅ…… ぬちゅ……

「……っ ん、んぅ……はぁん…… 兄ちゃん、指マン下手くそ…… ん、くぅ、ん…… さすが、30歳童貞…… あ 下っ手くそのくせに必死すぎ……ん んぅ
「う……っうるっせえな! お前がドスケベすぎんのが悪いんだろ!? 昔からそうだ、なんなんだよ一体……! っくそ、勉強で気を紛らわそうとしてたら、いつのまにか医者にまでなっちまったし……!」
「あ、ぁん ぁん……逆ギレ あ、んん”ぅ

――――へえ、勉強オタクの堅物野郎だと思ってた…… ふうん、俺がスケベすぎるから、気を紛らわせようと……へえ……


 くちゅっ くちゅっ ぬちゃ、ぬちゅぅ……っ

「ん、ぁっ! あ” あぁん”っ 兄ちゃん、そこぉ……〜〜っ
「うーん……特に異常はなさそうだが。あ、すまん、前立腺に当たった……」
「あ”っ そこ、もっとぉ〜〜っ あへぇ……んほぉ…… い、今、すっげえ気持ちかったぁ……ぁん……ぁああん……っ
「い、いやそんなつもりじゃ……とにかく、ちづ、お前の身体は異常なしだ。妊娠なんてあるわけない……おい……お、おい、ビクビクしてんな、船に乗って逃げんだろ!」
「はへぇ……っ あ、やば…… おなか、ピリピリする…… まんこ、ジンジンするぅ…… はぁあ〜〜……ひもちいい…… 兄ちゃああん…… ちんぽぉ……


 頭の中が桃色一色になって、どこかから利人の匂いがした。いや、正確にはお香の匂いだ。
 彼の羽織に染みついた、嗅ぐとぽうっとしてしまう甘い薫香。彼は今家で眠っているはずなのに。匂いなんてするはずがないのに。

「ちんぽぉ…… せっくす、したい…… 種付け、交尾ぃ……
「ちづ!? しっかりしろ! ちづ、うわっ、おいこらっ」
「はあ、はあ…… ん、兄ちゃんのちんぽ、くっさ…… すっげえ童貞くさぁい…… へへ、でも俺、童貞好きだぞ は〜〜…… ん……すうう……はあ……



 休日も勉強ばっかりで、出かけるといったら図書館か塾……

「ん〜〜 んふぅ…… ふん…… ふん…… んふぅ……
「ち、ちづ……っ

 意外とガタイはいいし、顔は流行りのイケメン俳優というより一昔前の美丈夫という感じだけれど、まあかっこいいとは思うし、おまけに職業・医者……

 モテないわけがないのに未だに童貞……


「はぁ……んぅ んん ふん ふん
「っ……〜〜〜〜っ ちづ、だめだ、あ、ちづ う”……っだ、だめ、だって……あぁっ……ちづ……

 中学生が読むようなエロ漫画で抜いたりできちゃう、童貞の中の童貞、それが俺のお兄ちゃん…… 実の弟にムラムラしちゃう、変態お兄ちゃん……


「んふ…… んっ ふぅ…… ふぅ……
「あーーもう、ちづ……っ ちづ……っ

 鼻筋をぐりぐりと押し付けてやると、初心なちんぽはあっけなく完敗した。

 衣服の下で狭苦しそうに雄の匂いを放ち、その存在を主張してくる。負けました、あなたのまんこに入れさせてください、と泣いているのが俺には聞こえるのだ

「んっふ…… いいよぉ いいよぉ、まんこに入れたげるぅ…… ふーーっ ふーーっ はあぁ…… くっさ 雄くっさ…… 童貞くっさ…… あ”ぁ…… ふぅ…… んふぅ…… あたま、クラクラするぅ……
「っ……ち、ちづ、ぁ”……っ やめないか、っ……ぐ、……っう”……こら、ちづ……っ
「30年も温めたアッツアツちんぽぉ…… んふぅ…… ふん…… ふん…… 濃ぉ〜〜い匂い、やっべえの…… ふぅ…… 直接、嗅いじゃお



 俺は目の前の蒸れたちんぽの雄臭に夢中になっていた。利人の甘い匂いなど、いつのまにか忘れていた。

 兄の制止の声もどんどん弱まり、むしろ強引に押し切ってほしいのではとも思える。


――――まったく、仕方のないお兄ちゃん にしても、クッサいちんぽ…… 毛とかチンカスとかやばそう 利人のせいで俺、そういうのに目覚めちゃったとこあるし…… あれ、そういえば俺、なんでこんなところにいるんだっけ……?



 ブルンッ ボロンッ 


「お”


 なんて、元気に飛び出してきたちんぽを見ると、何もかもどうでもよくなってしまうのだが……

「んふ…… いたらきまふ…… んぅーー……


 じゅる……っ


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