▼忠実な警察犬×ビッチ訓練士
忠実な警察犬×ビッチ訓練士
「きゅうん きゅーーん くぅん、くぅん……」
昔から犬の鳴きマネが得意で、中でも求愛時の声が一番得意だった。
「グレイ なあグレイってば きゅうん くぅ……ん きゅん、きゅう…… ったく、相変わらず反応悪いなぁ」
俺がこの声を出せばどんな強面の警察犬だってデレデレするのに、グレイだけは違う。
ドーベルマンらしい黒く滑らかな体は頑なに離れようとしない。そのくせ、じゃれついてくるわけではないのだ。
ただ、影のようにどこまでもついてくるだけ。
懐いているのかそうでないのか、なんとも分かりづらいクールなやつである。
「ほーらグレイ、報酬だ。気が向いたらそれ、飲みな」
光沢のある毛をぽんぽんと撫で、彼の目の前に薬を置く。
決して俺から離れない彼。最初は甘えん坊さんだなと微笑ましく思っていたが、獣医曰く「俺を護衛しているつもりで甘えてはいない」らしい。
「もっとリラックスしていいんだぞ? 俺も寝るし。今日は俺たちお休みだから」
グレイはうんともすんとも言わず、ただ俺のそばにぴったりと張り付いている。
行方不明だった子供を見つけた彼は、その手柄をたたえられて二つの報酬をもらった。ひとつは休暇。もう一つはこの薬だ。
動物が人間になれる薬。最近は一般人にも普及している不思議な薬。
これを飲んだ警察犬はだいたい二つに分かれる。訓練士と言葉が通じることに大喜びして異常にはしゃぐやつ、それから、訓練士に発情して襲い掛かるやつ。
俺はどちらも経験があるが、クールなグレイに限ってはどちらも想像がつかない。
ソファに寝転んで目を瞑ると、傍にぬくもりがやってきた。違和感を覚えて目を開く。慣れ親しんだ毛の感触ではない、俺と同じくらいの体温の人肌――――
「あ……飲んだの、薬。ふうん……てか、でっかいね、お前」
全裸の巨漢が無表情で見つめてくるのは中々にシュールだが、芸術品のように引き締まった体と美しい顔のせいで妙に様になっていた。
***
「きゅうん くぅ、くぅん…… きゅうんっ」
せっかく人間になったというのに、グレイは話さないどころか動かない。
今の状況に戸惑っているのだろうか。リラックスさせるために求愛声を出してみるが、そういえば彼にこの声は効かないのだった。
他のやつなら死ぬほど尻尾を振ってこれでもかと腹を晒すのに、つれない男だ。
ただ、ぴょこんと立った短い耳に触れると、撫でやすいように耳を寝かせてくれる。尻の上から生えた尻尾もぶんぶんと揺れていた。
「おーい、グレイ? グレイさん? 今日は休みの日。わかる? 好きに過ごしていい日なの」
「……ぉ……、め……よ……ぇ」
「ん?」
喉の構造が犬の時とは違うから、違和感があるのだろうか。
グレイは流暢に発音できないのが嫌なのか、顔を赤くして黙り込んでしまった。
「なぁに? 話してよ、お前の声聞きたい。薬は一日しか効かないんだ。だから言いたいことは今のうちに言えよな」
「よめ……です。なつ、よめ。よめ、よめ、よめ」
「は、はあ? 読め? 何を?」
一応俺の名前は理解しているらしい。拙い声で「なつ」、それから謎の「よめよめ」コール。
本を読んでみたいのだろうか。そう思って机の上にあった雑誌(『わんこのおきもち』8月号)を手渡すが、彼は一瞥もせずに机の上に戻した。
「なつ、なつ……わかる? 私の、言葉」
「うん、わかるけど。何? 何、言いたいの?」
「よ……よめ……だから、なつ、よめ……私の」
「……はっ? 嫁っ?」
「求愛、いっぱいしてくる。でも、なつ、求愛ばかりでまんこ出さない……なんで、まんこ出さない?」
グレイはソファに寝転ぶ俺にのしかかり、はっ、はっ、と短い息を吐いた。尻の辺りに硬いものを感じる。硬く、熱く、芯を持っていて、ああこいつも発情タイプかよ、なんて意外に思っている内にズボンを脱がされた。
「んぉ……っ ん、ぉ、ぐ……っ!? おい、待っ、いきなり入るかよ、そんなデカチン!」
「私、いつも、怒ってる……なつ、私をからかって、遊んでる……? どうして、そんなことする? まんこ、出してくれない、から……私、求愛、応えたくても、どうしていいか、わからない、でした……」
「はぁ……っ!? お、お前、俺に興味ないのかと……んぐっ だから無理に入れんなってぇ……」
発情を通り越して嫁判定を食らうのはさすがに初めてだった。
普段から傍に張り付いて離れないわけだ。彼は俺の事を嫁だと思い込んでいたのだ。
はちきれんばかりに膨らんだちんぽが、何の準備もしていないまんこに入り込んでくる。
だが俺は、発情わんこ共を上手くさばいてきた百戦錬磨の訓練士。なんのこれしき、自慢のふわとろまんこでちょちょいのちょい――――じゃない でかい あっ負ける これはまずい
「っ、んぅ"〜〜〜〜っ っはあ、待てグレイ! ステイ、ステイだ! そこにステイ! 抜け!」
「……っぐ……了解、なつ……」
躾けの行き届いた警察犬である彼は、興奮していても命令には従うらしい。ずるるっ と勢いよくちんぽが抜け、俺のまんこは寂しそうにヒクつき始めた。そしてそれを食い入るように見ているグレイ。
――――即ハメとか生意気 あーやべ、ところてんする所だった……
「なつ、まだ? まだ、ステイですか。私、命令は聞きます、けど、はあ……っはあ……っ、なつ、なつ……」
「よーしよしよし、まだステイだ。“待て”は得意だろ?」
ひとまず距離を置き、「いいかグレイ」発情して苦しそうな彼を刺激しないよう、俺は極めて冷静な声で言った。
「ヤるのはいいが、俺はお前の嫁じゃない。なぜなら俺はおちんぽ大好きビッチお兄さんだからだ。特定の相手を持たずにエブリディおちんぽバイキングだ。わかるな?」
「分からない。なつ、私の事……す、すき? いつも、すきって、求愛してくる。なつ、あれ、うそじゃない?」
「いや、あれは求愛って言うか……ただの鳴きマネなんだけどなぁ……」
遊び半分で行っていた鳴きマネをここまで本気で受け取られるとは――しかし罪悪感に押しつぶされる俺ではない。
だらだらと我慢汁を流す、興奮しきったオスのちんぽが目の前にあるのだ。食わない手はないだろう
「童貞の獣かぁ…… へへ、悪くねーかも……」
何の作法も知らずにガッツいてくる童貞ビーストを、歴戦の猛者まんこで可愛がってやりますか…… そんな気持ちで股を開き、「ステイ! まだステイだぞ、いい子だグレイ、そう、ステイ」くぱっ くぱっ と呼吸しているまんこを見せつけながら、彼のちんぽの先っぽがぶるぶる震えている様を観察する。
――――うわ、すっげ…… でっか…… 竿も立派だけど、亀頭球がパンッパンに膨れ上がってらぁ あ、エア腰振りしだした まだハメてないってのに、さすがに我慢の限界か よーしよしよし、お兄さんが可愛がってやるからな……
「ん…… いいよグレイ、よく頑張ったな…… 待ては終わりだ。ほら、来いよ……」
「なつ……っ」
「お” お”っ な、舐め、て、あ” んだよ生意気 ちんぽ限界の癖に んぅう クンニとかどこで覚えて お” んぉお、っあっ舌、あっあっあっあ”ぁ」
真っ先にちんぽをぶち込まれると思っていたが、グレイはぬめった舌で俺のまんこを舐め出した。
想像していた刺激と違う刺激に驚いてイキかける。が、ただでイッてなるものか。こちらも彼の頭を太ももで挟んで反撃だ
「はあっ……はあっ なつ、いきなり突っ込んだら、だめって言った…… 私の、大きいから、だから、なつ、まんこ、慣らします」
「っ……ん、んぅ…… さ、さすが優秀な忠犬くんだわ んぉ”っ はあ、ん、くぅ、んん あーでも、もう、大丈夫だから 俺、無理矢理ちんぽねじ込まれんの嫌いじゃねえし…… はあ、はあ、グレイ、ちんぽ、オーケーだぞ ちんぽ、カモン カモン」
「は、はい、なつ…… では、まんこに、い、入れます……」
――――来る…… パンッパンに膨れ上がったクソでか獣ちんぽ なんてったって童貞と獣のハイブリッドだ。きっと凄まじい腰振りでガンガン突いてくるんだろうな やっべ、想像だけでまんこイックゥ……
「なつ……?」
「んだよ、今度は何っ はあっ、早くハメろよ ほらここ、まんこはここ ご主人様のまんこだ ずっと欲しかったんだろ? はやくしろよぉ 想像だけでアクメしちまうだろぉ」
「なつ、なつのまんこから違うオスの匂い……します。なんで?」
「えっ?」
グレイは尖った犬歯を剥き出しにして、グルグルと喉を鳴らし始めた。
警察犬の中でも特に忠誠心が強い彼が、俺にこんな表情を見せるのは珍しい。
「なんで? なつ、私に求愛したのに……あんなに、求愛していた、のに……? 他のオスの、匂い」
「いや、それはだな……発情したお前の同僚たちと……交尾したから……的な……?」
――――はっはーん これはあれだ 焼きもちを焼いたグレイが俺のおまんこにドチュドチュちんぽをぶち込む展開のやつだ 童貞を可愛がる流れは潰えてしまったが、まあこれも悪くないだろう。
先日手柄を挙げた別の警察犬は、とにかく種付けが好きなやつで何度も何度も中出しをしてきた。出された精液は全て掻き出したつもりだったが、クンニなんてさせたら流石にごまかせない。
グレイは嫁(と思い込んでいる)である俺から別のオスの匂いがするのが理解できないらしく、しつこくまんこに鼻を擦り付けてきた。
「どうして? どうして、別のオスと交尾しました? なつ……なつは、ステイできないのですか?」
「はあっ? ちげえよ、それは……まあ……うん……そうかもしれねえな ちんぽの前ではステイできねえかも…… なあ、何でもいいからハメろよ、なーあ グレイ きゅうん きゅんきゅん くぅん 交尾したいワン」
なぜ俺の方が焦らされなくてはならないのだ。はやくそのご立派なちんぽをぶち込んで欲しいのに。
彼ほど我慢強くない俺は、まんこをおっぴろげた状態で求愛声を出す。それに応えるように、グレイの喉から低い唸り声が聞こえた。
「はあ……っ、はあ……っ、く……っ なつ、いけない。なつは、ステイを覚えないと。ステイは一番基本の命令。ステイができない者は、だめなんです」
「いやそれ警察犬の価値観……知らねえよ俺人間だもん。ビッチまんこだもん。ステイとか知らねえんだけど」
「いいえ! おかしい。では、なぜ私にステイ命令する? なつはできないのに? できないこと、私に強いる? おかしい。そうですね、なつ」
「ええ……」
グレイは真面目で忠実なやつだと思っていたが、他人にも自分にも厳しいタイプだった。
ペットは飼い主に似るというが、まったく似ていないではないか。俺は甘やかされてきたゆとりおまんこだから、待てとかそういうのは好きじゃないのだ。
「なつ、ステイの練習しましょう。大丈夫。なつ、私が教えます。私はなつを見捨てない」
いつのまにか流暢になっていた言葉で、グレイは教官よろしくそう告げた。
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