▼イキリ雑魚ヤンキー総受け
イキリ雑魚ヤンキー総受け
※精神的NTR要素あり
「てめえ、ネットに俺の悪口書いてんだって?」
長い前髪のこいつ――名前忘れた――は、毎日教室の隅で存在感なく過ごしている。
ただでさえジメジメとした季節が、もっとカビ臭くなるような面。
俺はそいつの机にケツを乗せて、脚を組んで見下ろしてやった。すると失礼な事に、何か言いたげに鼻を摘んだのだ。
「くさっ……」
「あ……? んだそれ、てめえ何書いたんだって聞いてんだ、よ!」
机から降りて、目と目がぶつかるくらい顔を近づける。椅子の脚を蹴ると、オ"ッ と情けない声が聞こえてきた。
「チッ……雑魚が、ビビりやがって」
「……め、メスくさぁっ……」
「……は?」
「だ、だから……メスくさいんだよぉ……ああっ、返せ……返せ、僕のスマホ……」
――――メス……くさ? なんだそれは、オタク用語か? 気持ち悪いやつ……
奪ったスマートフォンのスクリーンはねっとりと油っぽく、奪った事を後悔した。何時間触ったらこんなにギトギトになる。これだからオタクは。陰キャは。不潔で気持ち悪いのだ。
爪の先でタップすると、匿名掲示板の書き込みフォームが表示された。何やら作成途中の文章がある。
”隣の席のイキリ雑魚メス、今日もメスくさで草”
”毎日ザーメン作らされて大変ですわ……これがおシコリ疲れ……ってコト!?”
「あ、あ、か、返せよぉ、僕のスマホ……」
「イキリ……ちぎょ……メス? これってどういう意味だよ」
「うっ…………メスくさぁ……まんこ洗ってんのかよ……ヒヒッ……」
「は? まんこ? 頭おかしいんじゃねーのか、寝不足かてめえ」
――――メスくさ? イキリ雑魚メス? 何だそれは、俺の事なのか。意味が分からない、気持ち悪い……分かる言葉といえば、ザーメンぐらいだ。
「……ッチ」
メスくさだの何だの、初めて見聞きする言葉ではあるが、なんとなく腹が立つ響きだ。
最後にもう一度椅子の脚を蹴り上げてやったが、小指を思い切り打ち付けてしまい、ジン、と全身に痺れが走る。
「う、うぐっ……っ……」
「はは、草……」
粘っこく笑みを深めたやつの顔。ニチャニチャと汚らしい擬音が見える。
その面殴ってやろうか、と振りかぶるが、小指の痛みが勝ってうまく力が入らない。
「クソッ……ッチ、てめ……っ、しね、ネットでしかイキれねえキモオタ陰キャが!」
「……ま、まさしく、イキリ雑魚メスの……捨て台詞ですな……フヒ……」
「ッチ……あっちいけや!」
「ここ僕の席ですが」
「……チッ!」
この俺が、カースト最底辺の陰キャごときにコケにされている――――これ以上は我慢できない。こうなったら今すぐ屋上にでも連れ出して、と汗でしっとりしている手首を鷲掴みにした時だ。
「レオ、何してんの」
肩にだらりと乗ってきた腕は、篤樹(あつき)のものだった。
半袖になったばかりの六月初旬、こいつのゴツゴツと浮き出た血管に女子たちが釘付けになっている。
「篤樹、こいつが俺を馬鹿にしやがって……」
「……そう、じゃあ後で、一緒に懲らしめてやろう」
「お、おう、俺もそのつもりだったし! フンッ……」
篤樹は物静かだが、こんな陰キャとは訳が違う。
バスケ部の誰よりも大柄で、おそらく2メートル近くある。頭も良く、当然力も強くて、おまけにチンポもでかいのだ。
陰キャのやつめ、ビビってやがる。ざまあみろ。
俺が睨んだ時はヘラヘラしていたくせに篤樹だとこうなのか、と思うと少々癪だが。それでも、篤樹に見下ろされて青ざめている顔は、俺の周囲のジメジメしたものをサッと乾かした。
「逃げんじゃねーぞ、雑魚陰キャめ!」
***
「でっけぇ 篤樹のチンポでっけぇよぉ"っ」
パンッパン! パンッパン! ズプンッ! ズプンッ! パンッパンッパンッパン
「っほぉお”〜〜〜〜っお”っほぉお……! ほ! お! ほ! お”〜〜〜〜っ」
「それで……? レオ、あいつにいじめられたの……? 何、されたんだっけ?」
「あふぅっ お”っ いじめられたんじゃ、ねえしっ あいつがっおっ俺を舐めててっ ん、あ、あ”……っ あ、あ、ネットに、俺の悪口書いたぁ”〜〜〜〜あぁああ気持ちいいっぎぼぢいい”……っ んぎもぢいぃい……っ」
「悪口? ふうん……何、書かれたの」
放課後の屋上、今も昔も生意気な陰キャを”わからせ”る場所と言えばここなのだ。思った通りあいつは、わなわなと震えてしゃがみ込んでいる。
「メス、くさ……? とかっ い、いきり、ちぎょメスぅ……って! あっ……あっ、お”っ っほぉ、っほぉお〜〜〜〜……んほぉぉ……〜〜〜〜っ」
無様に地べたに這いつくばって、ブツブツと何か言っている。「うそだろ、うそだろ、途中まで、ぼ、ぼきが雑魚メスヤンキーを”わからせ”る流れだったのに”ぃ!? は? は? いや、え? え、え、こんなん殴られた方がマシ……え、え、ぼ、ぼきは……ぼきが、”わからせ”るはず……じゃ……」
パンッパンッパンッパン ズッ……パンッパンッパンッパン
「あへぇっ あっあっ篤樹ぃっ 篤樹のチンポぉ”っ でっ……けぇえ〜〜〜〜っガンガン響くっ 響くぅ……ケツマン……ケツマンひびくぅ……っ年末の鐘くらい響いてる”ぅ”っ」
ズチュンッ! ズチュンッ! ズチュンッ! ズチュンッ!
プシャッ…… プシャァアアアアッ プシャッ パチュンッ! パチュンッ! パチュンッ! パチュンッ!
「ぼきの……ぼきの隣の、雑魚メスヤンキーが……え、え、え……あ、死のう! 死にたい!」
ずちゅんっ ぬちゅっ ぬちゅっ ぬちゅっ ぬちゅっ
「死ぬからな、ほ、本当に死ぬからな、ここから飛び降りて死んでやる!」
パンッパンッパンッパン パンッパンッパンッパン どちゅんっ! どちゅんっ! どちゅんっ! どっちゅうううん!
「……ぼきが、眼中に……ない……ってコト……!?」
「あ、あっひぃ……あっ……あっ……篤樹、イグ……イグゥ……ッ!」
「イグイグするなら、ほら……ちゃんと見せつけて。”こらしめる”って、言ったろ……? ん……?」
「あ、あひ はひ み、見せつけまひゅ お”ぉ”……っ オラッ…… てめえ、陰キャが! しっかり見てろ”よぉ”っ お”ほぉっ」
パンッ……! パンッ……! パンッ……! パンッ……!
「あ……あ……やめろ…………ぼきの雑魚メスさんを、ぼき以外が”わからせ”るな……!」
「イッグーーーーッ イグ! イグ! イ〜〜〜〜んグゥッ」
「はあ……っ レオ、俺も……中に出す……っ」
「ぉ”あ” あ”、あ”、あ”、濃……っ 濃い”〜〜〜〜……っ っほぉ” 濃ぉ……」
ドピュ……ッ
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