無口な年下ガテン系×マゾメスお兄さん

無口な年下ガテン系×マゾメスお兄さん



 また、メスイキ出来なかった。


「はーあ……僕って才能ないのかな」

 いつだったか、机の角におしりを擦り付けると気持ち良いと気づき、それから自分はメス男性なのだと自覚した。

 だが僕はいまだにメスイキしたことが無い。極太ディルドで刺激したって、まんこは少しヒクつくだけだ。結局いつもクリちんぽを擦って、メスミルクをぽたぽたと零すだけ。

 気持ちいいという感覚はあるのに、どうして僕のまんこはイけないのだろう。まったく、まんこの持ち腐れである。

「んん……っんぅ………………ん、ふぅ………… ふぅ…… ぁん…… 抜ける時、ちょっとイきそうになるのに……んぅ メスイキ、むずかしいな……

 床に固定したディルドが、ぶるん! と揺れた。もうまんこの中ではないのに、一生懸命ブルブルと震えている。僕は膝まで下ろしていたぱんつを履き、再びため息をついた。

 最近おしりが大きくなったのか、Mサイズがキツい。ただピチピチなのはおしりだけで、ウエストはぴったりなのだからサイズを上げるわけにもいかない。

「……ん? 誰だろう」

 一階の方から物音がする。父も母も今日は遅くなると言っていたが、帰ってきたのだろうか。
 ズボンのジッパーを上げながら玄関に向かうと、父の職場の新人さん――たしか、豪くん――が僕に気づいた。

「どうしたの? 何かあった?」
「……っす……おやっさんが、今日はここで食ってけって……」
「えっ? お父さん、今日は遅くなるから外で飲んでくるって連絡あったけど」


 初めて彼と会ったのは数ヶ月前だ。まだ中学を卒業したてで、今よりももう少し細かった。それが、たった数ヶ月でここまでニッカポッカが板につく男になるとは。
 少年(いや、もう青年?)の成長にジーンとしていると、彼は気まずそうに踵を返し、ドアノブを握る。



「……自分から誘っといて、忘れてんな……すみません、失礼しました」
「待って、これから大雨なんだって。うちで食べていきなよ」
「いや、あんたに迷惑はかけられ……」

 「ない」と言い切る前に、彼の腹の音が響き渡った。




***




 僕一人だし、本当はパンで済ます予定だったが、育ち盛りの男の子にそれは酷だろう。
 しかも朝早くから工事現場で働いている、おなかぺこぺこの大柄な男子。
 皿を並べている間も、ぐうぐうと轟音が鳴り響いているくらいだ。

「ふふ……はい、おまたせ。野菜も食べるんだよ」
「っす……いただきます」
「どうぞ」

 オムライスにハンバーグを乗せて、葉野菜のサラダにはツナマヨとトウモロコシを和えた。
 なんだかお子様ランチみたいなメニューだなと思ったが、豪くんは黙々と食べてくれている。

 僕がオムライスを半分食べ終わった頃、彼の皿はすでに空っぽだった。少なかったのかもしれない。「いる?」と聞いたら照れくさそうに頷いたので、茶碗に白ご飯を盛り、冷凍するつもりだったハンバーグを出してやる。

「……あざす」

 シャイなのだろう。小さな声でそう零すと、お世辞にも行儀がいいとは言えない勢いでかきこみ始めた。

「ん……美味え……」
「っ…… ん……そ、そう、よかった……


――――いけない、まんこが……

 雄臭い風貌の男の子が、腕まくりしてご飯にがっついている…… 太い首をごくごく動かし、時折汗の匂いが漂ってきたりして、ああ、なんかすごく……えっち…… かも、しれない…… まんこが、どうしよう、疼く……

「……あの、名賀……さん」
「あっ……う、うちはみんな名賀だよ、ややこしいし晶でいいよ」
「……あきら……さん、は、その……なんか悩んでるんすか」


――――え、うそ、まんこウズウズしてるのバレた!? どうしよう、おまんこ顔になってたかな!? 恥ずかしい、こんな年下の男の子に……

「ん…… そんな、別に……なんでもないよ……
「でも、飯作ってる時、元気なさそうだった。俺、何かしたかなって……」
「あ、あーー……それは、えっと……」


 料理をしている時、僕は自分のメス体質について考えていたのだ。どうしてイけないんだろう、才能がないのかな、と。目下の悩みだから、暇さえあればついつい考え込んでしまう。

 よく白馬の王子様を待っている、とか言うけど、僕も僕のまんこをイかせてくれる白馬の王ちん様を待っているのだ。夢見がちなメスまんこは、隙あらばアクメの事を考えてしまう。

「うーん……年下の子に言うような話じゃないし。ごめんね、気にしないで」
「なんすか、それ」
「え?」
「自分、年下っすけど……でも、もう働いてるし、大人……っすよ。それに悩み聞くくらいは、できるっつうか……飯の礼、っつうか……」


 骨ばった大きな手が、僕の手の上に重なった。瞬間、まんこがギュンッ ギュンッ と収縮する。
 彼の手の甲には小さな切り傷がたくさんあった。ささくれのある爪周りに、荒々しくワイルドな”雄”を感じてしまう…… 僕のぺったんこな体とは違い、日々肉体を酷使して働く雄の力強さ…… まんこが、痛い…… もしかしてこれ、メスイキの前兆……?

「ま、まんこが……その」
「……はっ? ま、まん……何、すか、え?」
「あ……っどうしよう言っちゃった…… 忘れて、今まんこがヒクついてるだけなの、でもメスイキできなくて悩んでたの、でもこんな事……とても人に言える事ではないし ん……んぅ……何でもないの……

 どうしよう、手から伝わってくる熱が、まんこにまで届きそうだ 僕は太ももをもじもじと揺らし、メスの衝動を堪えるのに必死だった。
 ジン…… ジン…… と込み上げてくるものを、腰を軽く揺らすことでなんとか誤魔化す。

「ん…… はん…… んぅう…… ほんとに、なんでも、ないの……
「晶さん!」
「あ”っ

 大きな声を出して立ち上がったと思えば、彼は僕の両肩を掴み真っ赤な顔で見つめてきた。
 視線が合った瞬間、フイッと逸らされてしまったが、ぐぐぐぐ、とぎこちなく首を動かし、再び目を合わせてくれた。


「お……俺も男っす、聞いたからには、力貸します!」


 飯の礼っすから、と言い訳がましく告げてくる彼の股間は、だぼついたニッカポッカを履いているせいか、立派なテントが丸分かりだった


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