悲劇ってのは立て続けに起こるもんだ。過去の偉人達はよく言ったもんだよな、うん俺もホントにそう思う。
雨が止んで、俺もなんとか立ち直って、そんで次はこれか。天命?ばか野郎んなもん信じてやるかドチクショー!!





苦手克服しましょう





冬花「^^」
名前か名字「……」
不動「……」
綱海「……」


夜。みんな楽しみ晩御飯の時間です。正確には「晩御飯の時間でした」。
みんなはもう食事を終えて談話タイムに入ってる。いつもなら俺もその輪に入るとこなんだが。今日はそうもいかない。なぜ?本日の御飯担当者、マネージャーである久遠冬花の逆鱗に触れてしまったからだ。


冬花「さあ、みなさんどーぞ召し上がって下さい^^」
名前か名字「……」


グリーンピース。
グリーンピース。
グリーンピース?
みどりの平和?いやいやいや頭の中はすでに戦地へ赴いておりますとも。焼け野原ですとも。
お皿いっぱいのグリピー(ピラフの残りから抽出)が俺の目の前で転がっている。ああやだこのちっこい豆粒!

綱海の前にはにんじん、不動の前にはトマトが同じように置かれている。うん、もう皆さん状況は把握できたはずだ。


名前か名字「えっと…」

冬花「なんですか?」

名前か名字「これ…残したりしたら…?」

冬花「ダメです。寝てる時に無理矢理鼻に押し込みますよ」

綱海「鼻にか…きついな…」

不動「おい!別にんなもん食わなくったって生きていけr」

冬花「ひどい…食べてくれないなんて…一生懸命つくったのに…!」

不動「いや、トマトは切るだけだろうが!」

冬花「っ……」ぐすん

不動「えっ、ちょ」

綱海「あーあ、泣かせたー」

不動「食う!食うから!泣くなって!」

冬花「綱海さんもですよ?」

綱海「え」

冬花「……っ」うるうる

綱海「た…食べるぜ…!」

冬花「よかった^^」

名前か名字「……」


久遠冬花、恐ろしい子…!
俺は見逃さなかった、今彼女がにやりと口の端を吊り上げたのを。確信犯か。
なんだかんだで不動も綱海も女子に弱いからな。いや人のこと言えないけど。


名前か名字「う…!」


で、改めて。
このグリピーをどうするか。
鼻をつまんで食べるとかそんなレベルでいただける代物じゃない。下手に口に入れれば間違いなくリバースだ。


冬花「やっぱりそのままじゃ食べにくいですよね。それで私なりに食べれるように工夫しようと思うんですけど、いいですか?」

名前か名字「あ?」

音無「はい名前か名字さん、あーん!」

名前か名字「あーん?!!」


あれ、焼け野原だと思ったら実はお花畑?そういう展開?
グリピーをフォークに突き刺した音無が俺に笑いかけている。夢かこれ?いや夢じゃない、グリピーの嫌なにおいが鼻腔をくすぐる。泣きそう。


冬花「ね?これなら逃げれないでしょう?」

名前か名字「鬼か!」

鬼道「呼んだか?生憎お前に構う暇はないんだがな。ほら不動口をあけろ」

不動「なんでお前に食わせられなきゃなんねえんだよ!ざけんな!」

鬼道「マネージャーに頼まれたら断らない、それがイナズマ魂」

不動「適当なこといってんじゃねえぞ!!」

立向居「さあ!綱海さん!」

綱海「いやいやいや普通に恥ずかしいからな!」

立向居「海の広さに比べれば?」

綱海「ちっぽけなことだぜ!……あ」

立向居「はいあーん」

綱海「嫌だあああああ!」

名前か名字「………」

音無「名前か名字さん?」

名前か名字「いや…結構恐ろしい図だな」


嫌がる不動を押さえつける鬼道に、涙目の綱海に迫る立向居。あいつら絶対楽しんでやがる。目でわかる。
ってまて、他人事じゃねえぞ。え、ホントに?はいあーん作戦?音無が、俺に?

ま・じ・か。
ってゆうかよく鬼道が許したな…あ、不動に気をとられてて気づいてないのか。言いたくないけど、不動グッジョブ。


音無「確かにグリンピースって癖がありますけど、何事も慣れです!私も小学生までは嫌いでした!」

名前か名字「……どーせ俺は小学生以下だよ」

音無「え?!あ、そういうわけじゃなくてですね…!」

名前か名字「はは、嘘だよ」


これ以上音無を困らせても仕方ない。しかもすごくおいしい状況だ。グリピーは嫌いだ。だいっきらいだ。が、こんな特典付きなら地球上にあるすべてのグリピーを食べ尽くせる!……気がする。


名前か名字「よし…いいぜ、覚悟はできた」

音無「じゃあ名前か名字さん!はい、あーん」

名前か名字「あー………aaaaaaaaaaaaa!!!!」

音無「きゃ…名前か名字さん大丈夫ですか!」






うん、やっぱり気がしただけでした。




(穴があったら入りたいってゆうか生き埋めにしてください)


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