過去に生きるぼくはどうやったってきみの隣には立てないのでした
月の裏側でいつもきみのことを考えている
きみのいる場所からぼくのことは見えますか
にせものだけどよくできている
見たくない聞きたくない
白い海は死んだ
きみと宇宙遊泳
ぼくの悪いところは優しさでカモフラージュ
利己的遺伝子の不能

海が青いのは青が哀しみの色だから
きみの血は夕焼けのなごり
いとしい海におやすみ
宇宙の百億年の歴史がきみのからだにつまってる
だれでも死ぬときは空が手を引いて海へ連れて行ってくれる

黒目は宇宙の色をうつしているのであってけっして闇をうつしているのではない
きみの心臓は宇宙のたからもの

いつだってひとりが正義
大人がずるいんじゃなくて本当はそう決めつける子供がずるい

ぼくは悪いやつなんだぞ
おまえを食ったらうまそうだな

結局きみの言う通りにしてしまうぼくだった
ぜんぶを知ってしまった天才の苦悩
この手できみにさわれたら
願ってもしかたのないことなら願うなと子供のとき教わりました
太陽だけはいつだってきみの味方をしてくれたでしょう
もう歩けない
冥王星の呼び声
ぼくについてきた彗星

ただの女の子になってしまう怖さは真っ暗な海底をのぞく怖さによく似ているのでした
思い出はいじわる
しあわせになったあなたには会いたくない

夕日があなたの浮気を教えてくれました
恋は遺伝子のいたずら
愛はかみさまの誤算

やさしい人口知能にキス
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