くっつけたくちびるで同じ呼吸をしよう
ふしぎに温かくて
忘れない頬の色だってあるよ
噛みしめてわらう

うそくらいつけるよ大人だもの
ぼくの温度をたしかめて
耳たぶにやさしい魔法
雪解けの音と待ち合わせ
ロマンチック・オーケストラ
きみとぼくがたゆたう水
うすべに色の夢が手ぐすね引くよる
ばれる嘘はつかない主義なの
ちいさな牙ね
若い永遠がきっと笑うわ

後悔なんかしないとうそぶくそのくちびるを食べてあげよう
ふわふわのしんぞう
プラスチックの殻のなかにきみの孤独が聴こえたような
ループする空白はずっと抱けないまま

まぼろしが歓ぶ呪文
瞳孔がひとりしめっていた
内側から溶けあっていつか境目も融けてしまえば
この頬が欲しいの?
よりかかる依存と共有
いつもうまく笑えないひと

無修飾のあなたの魅力
アンビリカルコード
寂しさと手を繋ぐ
孤独と冬眠
逡巡の海を泳ぐあなたの瞳は何色ですか

やさしくなぞる輪郭と眠る
いなくなりそうな夜の色

出会うずっと前からきみを見ていたなんて、あまりに都合の良い妄想だけれど
覚えているのはあなたの首筋の温度と、眠るまえにわたしの髪を撫でる癖

寄り添う運命がほしくてほしくて、でもあなたは捕まえられてくれなかった
誰のものにもならないあなたがずっとずっと欲しかったのに

愛はすこしさみしい夕立
慰めるひとに海をみる日
おぼえてますか?ふたりのなみだ

くらくら揺らぐ欲情
ふらふらする視線をどうかちゃんと捕まえてて
うそだそんなのうそだ
心臓の音もまだ覚えてる

誰にでも優しいのは残酷なこと
白い指先で縋るあなたの唇はきれいな赤色
うそだらけの曖昧
指をひらいて浅くねむる
透きとおる目蓋ではあざとさを隠せない
さまよう憧憬のにせもの
孤独に歯をたてた

もう泣けないよ
背中の薄闇がささやく
首もとにかなしみの呼吸
やさしい銀河が目を瞑る
重ねた心拍がずれていくこわさ
まぼろしと少しの体温

平和を愛せないのはあなたの若さでそれを怖がるのはあなたの弱さ

愛情をしまっておくと倦怠になるんだって気づいたときにはぜんぶおそい

本当の本当に会いに
一瞬だって永遠になれる
終わらない奇跡を歩こう
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