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居場所を探して

途方もなく、
あてもなく、

行く先のない私は、

立ち止まる
ただ、立ち止まる

だって、
それしかできないから
だって、

この続きを口にしてしまえば、
ただ、落ちるだけ

2016/07/20 00:44

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幸せの享受

幸せになる権利
それはみなが持っているという

幸せになりたいとヒトはいう
享受することが難しいから

ただ気付くだけ
気付きそれを受け入れるだけ

その履行が難しい

さらに妥協も難しい
それを幸せだと感じるか
それを不幸だと感じるか

ヒトとはなんと欲深きモノか

2016/07/12 03:54

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ただ、恋がしたかった

相手に好かれていなくてもいい
片想いで構わない

ただ、恋がしたかった

妥協の愛も依存の愛でもない
恋というものがしたかった

それをするには無知すぎた
いらない情報ばかり取り入れ
必要な何かを置いてきた

私に欠けているのは
その何か
置いてきてしまったその何か

時間を戻すことはできないけれど
今からでも間に合うだろうか

落し物を取りに行くように
道を引き返せば見つかるだろうか

2016/07/06 22:58

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綺麗のカタチ

綺麗だと思った

硝子のコップが落ちる瞬間

コップが床に当たって弾ける瞬間

硝子の破片が飛び散る瞬間

手を伸ばせば届いたはず…



絶対に届いた…

それでも…

私は見とれてしまった…

割れる瞬間を見たいと思った

硝子が飛び散った瞬間…

それはとても綺麗だった…


2016/02/18 23:06

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アリス

「恋」という名の嘘に死ぬ

世にも愚かな物語。


もう一度だけ

逢いに来て。


愛していたと

囁いて―。


2016/02/18 23:03

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貴方はナクか

手首に冷たいものを這わせる
そこから流れでる物体は
証か憂いかはたまた慈悲か。

其れに縋るしかない人間。
その人を見て笑うヒト。
その光景にナク誰か。

痛みを知らないヒトだけが
他人の傷を見て笑う。

笑うなら笑えばいい。

僕は笑えなかった。
ナクこともできなかったけど。

2014/02/27 04:10

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空になりたくて

あたしは私が嫌いで、
あたしはあたしも嫌い
あたしはすべてが嫌い
この世界も、
なにもかも

僕はあたしを好きだけど、
僕のことは好きになれず
されど私が大切で、
壊れゆく私さえ愛おしく

そんなゆがんだ私の中で
歯車は音をたて崩れてく

私が私でなかったから
私が仮面でしかなかったから

僕らは
あたしたちは
壊れるしかなかったんだ


あたしは黒猫になりたくて、
僕は羽ばたく翼を欲し、

私は空でいたかった。

手元に残ったのは
爛れた夢で、
どれも叶うことはなかったけれど

2014/02/25 09:46

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人、ひと、ヒト

不快を感じさせてしまったら、
ごめんなさい。




何故ヒトを殺してはいけないのか。
こんな質問をする人がネットに溢れかえる世の中。

質問に対して人はなんと答える?
法律で定められているから。
質問者はそんなこと聞いてないのに。

答えを言わない者もいた。
こんな質問不快でしかない、と。
答えを言わないのは、
こたえを持っていないのか、
答えを言えないだけなのか、
質問の意図を汲み取れてないのか。

それを見ていた傍観者。
傍観者はこう説いた。
質問者も回答者も知能が低い、猿と同じ。
そう説くならば、
あなたもきっと同じだろうに。

この状況をどう思いますか、
と、たずねる人もいた。
この人は
一体なにを求めているのだろうか。

ああ、本当に馬鹿らしい、
と返して欲しいのか、
それとも、
馬鹿らしいとは何事だ、
と論して欲しいのか。

なにも解決されないまま、
自らの欲した回答を得たことにより、
解決されたと錯覚する人々。

誰も解答は持っていないのに、
自らの回答を解答だと信じ込む。

みなが違う意見を持っているのに、
違う意見を解答とはみなさない。

あなたはどうだろうか。

何故ヒトを殺してはいけないのか、
という質問に、
あなたはこたえられるだろうか。

答えが欲しいわけではない。
応えて欲しいだけなのだ。

誰かはきっと私を笑う。
誰かはきっとあざ笑う。
こんな私を馬鹿だと笑う。

眠れない夜はそれでも続く。

2014/02/25 09:45

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それでも世界は廻るのだから

必要ないと
言われた気分だった。

自分の存在を
否定されたようだった。


そういえば、
こんな文章を読んだことがある。


「お前が死んだって
世界は何も変わらない。
逆に、
お前が生きてたって何も変わらない。
なら生きればいいじゃない。」


私が生きていたって、
世界は何も変わらない。
逆に、
私が死んだって、
何も変わりはしないのだ。

ならば、
眠っていてもいいじゃないか。

心地よい夢に溺れても
世界は素知らぬ顔して廻るのだから。

2014/02/25 09:44

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早く大人になりたくて

早く大人になりたくて
大人になんてなりたくなくて

何を私に求めているのだろう?

すべてを求めたって、
すべてをこなせるはずもないのに。

役に立ちたかった。
私が役に立てるのなら、
それでもよかった。

でも、そのためには
大人にならなければならない。

これは不可抗力だが、
成人するにはあと一年以上必要だ。

そして、
一番はじめに大人になる子なら、
誰でもよかったのかもしれない。

私は一番はじめに生まれた。
だから、必要。

別に、私が必要とされていたわけでは
ないのかもしれない。

どんなに足掻いたって
時間は過ぎて行く。

2014/02/25 09:43

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