小説 | ナノ



いつもいつも傷だらけになってテニスの練習に励んで。

そんな姿をあたしはずっと見てる。


天才的って言ってるのは積み重ねてきた努力が現れてるのをあたしは知ってる。

だから関東大会の時のももじりくん?だっけ。

あの“凡人”って言葉。

すごく、すごく!!


イライラした。

ブン太は頑張ってるんだよ。


きみは何も知らないくせにそんなこと言わないでよ。


蓮「名前、どうした?眉間にシワが寄っている」

「えッ!?寄ってた?うそー、伸ばさなきゃ」

指で伸ばしていると蓮二に手を捕まれる。


蓮「擦りすぎだ。赤くなっている。辛いなら俺に吐き出せばいい。俺達はお前の味方だから」

蓮二の優しい言葉に涙が出そうになる。

「もぅ…、泣かそうとしないでよ」

蓮「フッ可愛いな」

頭を撫でる手が優しくてあたしは少し泣いた。


ブン「名前ー!!ドリンク、」

「はーい!!じゃあ行ってくるね」

ブン太のもとへ行くとおせぇって。

うるさいなぁ…。

「あ、ブン太怪我してる」


ブン「ん?ほんとだ。まぁ大したことねぇよ。名前、」

「どうしたの?」

ブン「やっぱなんでもねぇ」

変なブン太。



頑張ってる姿を。



見てたんだよ。
1番近くにいるんだよ?
だから、