小説 | ナノ



ブン「なぁ名前!!H組の美桜ちゃんかわいいよなぁ」

「そうだね」

ブン「なんだよぃ。素っ気ねぇ」


「ブン太の取りえは元気がいいとこだなぁと思って」

ブン「そっか、サンキュ」

「ほら、美桜ちゃん来てるよ。行ってきな」

ブン「おぅ!!」

笑顔のブン太をあたしは見送るだけ。


赤「名前せーんぱい!!」

「赤也どうしたの?」

あ、これでもあたしはテニス部マネなんだ。


赤「仁王先輩が行けって言うから来てみたっす。まぁ先輩と話したかったってのもあるんすけどね」


「あー、もう赤也かわいい!!!!ぎゅぅしちゃう」

赤「名前先輩!!好きっす!!」

ぎゅうぎゅう抱きしめてくれるからあたしも抱きしめ返す。

雅「俺もやるぜよ。名前ぎゅう」


「えぇ!?雅治可愛くないもん」

後ろから抱きしめられる形になってて周りはまたかって顔で見てる。

ブン「おい仁王!!名前から離れろよな。ったくおまえも抱き着かせるんじゃねぇよ」

「だってねぇ?」

雅「のぅ。ブンちゃんは高橋サンと仲良くするナリ」


えー、なんでそんな怒ったような顔すんの?

意味わかんない。




見てました。



あの子へと向かう背中をずっと見てた。
雅治が言った通り、不毛だよ…。