小説 | ナノ



昼の時間はレギュラーで飯を食べる。


精「名前、今日は俺の隣においで」

『せーちゃん、どうしたの?』

精「何となくだよ」

名前の右隣は必ず俺。


守るためもある、しかし俺がそばにいたいのが大きいだろうな。

名前の左は蒼真や精市、仁王が多い。

「名前頬についている」

『えっどこどこ。取れた?』

そんなところも愛おしい。


雅「まだついとるぜよ。ほらこっち向け」

『まさありがと』

こんなところを見て少しヤキモチを妬くがまだ名前は俺のものじゃない…。

みんなといる日常が楽しくて名前も気を使わなくていいから楽そうだった。

俺の部活を待つために名前は教室から見ている。


一度なぜだと聞いた。

女の子がうるさいからと名前はいう。


それもあるだろうが俺達を気遣ってだろう。

名前は園芸部。


部活に入りたいと言い出したからあまり動かなくていいものにした。

部活をしているとボールを取りに行ったまま精市が帰ってこないことに気づいた。

花壇の方へいったらしいボールのあとを追いかけてみると精市が名前の頭を撫でていた。

精市はそのまま名前の頬をつまむ。

名前に触れるな。


そのようなところは見たくない。

醜い感情がぐるぐると胸の中を巡る。

「精市、ここにいたのか。弦一郎が探していた」


精「わかった。ありがとう」

精市と入れ代わりで名前の隣に座る。

コテンと首を傾げる名前が愛しい。

「名前、花に水をやっていたのか?」


『うん。それと花見てた』

「フッ本当に名前は花が好きだな」


『そーだよ。蓮二も部活はいいの?』

「今休憩になった。それで名前が見えたから来てみた」

向こうの方に櫻井利紅がいた。

名前を傷つけさせる訳にはいかない。


知らぬ間にシワがよっていたか…。

名前に知られる訳にはいかないんだ。

『蓮二どーかした?眉間にシワがよってる』

「なんでもない」


『蓮二?』

「なにか言ったか?」

どうすれば名前を傷つけずにすむのか考え込んで名前の声に気がつかなかった。


『ううん…。なんでもない…』

「もうすぐで部活も終わる。後少し待っていろ」

名前を頭を撫でて部活に戻った。


なぜか嫌な予感がした。



胸が騒ぐ。



すぐに終わらせるから。
だから…どうか無事でいてくれ。



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真田が呼んでるっていうとこが
嘘だったらいいなぁ(笑)