「‐」モスラ『さて!気分を変えて、次のお便りに…あら、ゴジラ。このお便り、貴方宛に来てますわよ?』
「‐」ゴジラ『おれに?だれからなんだ?』
「‐」モスラ『えっと…ペンネーム「グラマラス・クイーン」さんから…』


「はじめまして、チャイルドパパ。スペースゴジラのクリスよ。
レッドから話は聞いたけど、童顔でパパだなんてもう最高じゃない!
まだまだ色々経験不足みたいだから、私の所に来てくれたらあんな事やこんな事、たっぷり教えてア・ゲ・ル♪
あっ、そうだ!チャイルド君も連れてきてくれたら、親子丼も楽しめるわぁ…。
なるべく、早く返事を頂戴ね。それじゃ……」




「‐」モスラ『…こんなものっ!!』

ビリッ!

「‐」ゴジラ『ああっ!なにすんだよモスラ!』

「‐」モスラ『こんなわたくし達の世界にふさわしくない不健全なもの、わたくしが許しませんわ!』

「‐」バラン『幾つか意味の分からん単語は有ったが、如何わしい文章なのは事実だな。』

「‐」モスラ『聞いた事がありますわ…ゴジラ・レッドの世界にその躰と色気を使って可愛げのある怪獣ばかりを狙う、女王のようなふしだらなスペースゴジラがいると!』

「‐」ゴジラ『女スペゴジか!なんか会ってみ…』

「‐」モスラ『許しませんわよ?いいですか、今後一切このふしだらゴジラに会ってはいけません。偶然会っても逃げる!ましてやチャイルドは絶対関わらせない!よろしいですわね?』

「‐」ゴジラ「お…おう。」
「‐」バラン『……』


☆☆☆


「‐」モスラ『…こほん!さて、次のお便りに行きましょう。
ペンネーム、「風来のバラン」さんから…


「ちょっと一つ、拙僧の悩みを聞いてはくれないか。
拙僧には、生涯を賭けても出会えない程の同志がいる…だが、拙僧はよりにもよって同志と同じおなごを好きになってしまったのだ。
拙僧は同志との絆を優先するべきなのか、それともこの恋心を優先すべきなのか…どうかご指導願いたい。
最後に一言…お主が好きだぁーっ!!お主が欲しーいっ!!あんばぁぁぁぁぁっ!!」




「‐」バラン『…同志よ、何故斯う為った…!』

「‐」モスラ『やはり、そうですわよね?正直分かる方にはバレバレですわよ、これ。』

「‐」ゴジラ『えっ?バランなのはたしかなんだろ?でもバランもけっこうふえて来たからな…だれなんだ?』

「‐」バラン『…単純なのが時に救いに為る事も、有るのだな。』

「‐」モスラ『一緒に行動したり、話も聞いているはずなのですが…まあ、いいですわ。とりあえず、わたくしの予想が正しければ貴方の恋は九分九厘成就する事はありませんので、故郷に帰る機会を増やして新しい恋を探す方が、貴方と相手の為になると思いますわー(棒』

「‐」バラン『感情も抑揚も無い無機質な喋り方は止めろ。一応は同志だ…例え此れ程に無様で有ろうと、同志なのだ…!』



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