これの続き





「食満くん、本当にありがとね…!」

「いーってことよ、これが俺ら用具の仕事だしな」


今の状況を説明しよう。
現在俺は前回(詳しくは前作を読んでくれ)名前に頼まれた通りに壁の修理をしている。そして近くには名前がいる。一人寂しく補修に撤さねばならないと思っていただけに嬉しさも一入だ…大丈夫、見られることに興奮なんかしていない。そして俺は理由を話さねばなるまい。何故名前がここにいるのかという理由を。

なんでも、これが終わったら俺にお願いしたいことがあるそうだ。女の子がわざわざ時間を無駄にしてまで、つまらないはずの修理を見てまでお願いしたいこと…もう予想はつくよな。そうだ、告白だ!告白に決まっている!!

ふふ、内気な名前らしいな…心の準備を告白したい相手を見ながらするなんて……。きっとすぐには決心がつかないのだろう。なんて可愛くてなんていじらしい女の子なんだ名前。やはり君こそが俺にふさわしい。


「…よっと、」

「わあ…食満くん、手際いいんだね…。流石用具委員長なだけある…」

「そ、そうか?苗字、あと少しで終わるから待っててくれな!」


好きな女の子に褒められていい気分にならない男なんているのだろうか!思わず声も弾んじまうってもんだ。ちょっと裏返ってしまったのも仕方ない。うん。


「っし!苗字、終わったぜ。おおおお願いしたいことって、なんだっ?」

「あ、うん。ちょっと恥ずかしいんだけど…」

「おう、」


来い、好きって、付き合って下さいって、来い…!


「け、食満くんって、小さい子の面倒見いいよね?」

「…はへ?」

「あ、のね…作法の子にあやとりも出来ないなんて女として終わってるよって言われちゃって…」


それ確実に笹山だろ!…じゃなくて!え、ちょ、じゃあ…


「お願いしたいことって…」

「あやとり、教えて欲しいなって…」


なんだこれ思ってたのと違うじゃないか本来なら今頃お互いの瞳を見つめ合い気持ちを打ち明けられた俺は両腕を広げ名前を受け入れようとだなああああ


「…………喜んで」

「本当に…!?ありがとう…!」


しかし俺の口から出たのは了承の言葉だった。仕方ない。だって名前が、今夜のオカズにしたいくらい可愛かったのだから。





あやとり
(こうなったら手触りまくってやる)(けけけ食満くんに教えてもらえるなんて…兵ちゃんありがとうっ)















―――――
アンケコメントにあったオブレジェンドの続きになります。何故…何故これなんだ…私が一番謎な選択ですが印象に残るコメントだったのでしょう(^ω^)ありがとうございました!

しかしあんまり変態にもナルシストにもならなかったような…。



100203




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