心を閉ざす練習 / 忍足侑



(プラスアカウントにて載せたもの)
(「」忍足、彼女、『』岳人)
(会話文のみです)

「……どないしてん、二人揃って」
『いやな、跡部が侑士が心をちゃんと閉ざせるか検査して来いって言うから協力して貰おうと思って』
「…………アーン?」
『既に動揺してキャラ変わってんじゃん』
「いやいや、そら岳人が意味のわからん事言うから」
「あ、あのね!私でも侑士くんに出来る事があるなら頑張るから!ね!」
「……ウン(好き)」
『……(跡部、侑士に心閉ざさせる気ねーだろ)』

take1
「(キィーン)(心を閉ざす音)」
『おい、侑士』
「なんや」
『おお、ちゃんと閉ざされてるな。じゃあ後はよろしく』
「う、うん!あ、その、侑士くん」
「なんや」
「あの…」
「……」
「……ううっ、侑士くんにそんな冷たい目で見られるの辛いよう(グスン)」
「泣かんで!?俺も普通に無理やから!?(バーンッ)(心が開けられる音)」
『今マジで何秒心を閉ざしてた?』

take2
「(キィーン)」
『おーい?』
「いちいち確認せんでええわ」
『はいはい、じゃ』
「ゆ、侑士くん!」
「ん」
「……」
「……」(見つめ合う)
「……あ、あのう…」
「……」
「……」
「アカン!(バーンッ)」
「わっ」
「無理や!可愛いすぎやろこんなん閉ざされへん!(ギューッ)」
『まだ何も言ってねーよ』

take3
「(キィーン)」
『OK?』
「(頷く)」
『じゃ』
「うん。…あのね、侑士くん」
「なに?」
「私、その」
「……」
「実はね」
「……」
「……」
「あー、タンマや。あんま俺の目見つめんでくれるか?自分に見つめられると俺、弱いのわかっとるやろ」
「ご、ごめんっ(目逸らす)」
「ううん、ええよ」
「……(これ、まだ閉ざしてる?)(口パク)」
『……(おう、閉ざしてる)(口パク、親指グッ)』
「……(頷く)(オッケー)」
「(バーンッ)いやちょっと俺とは目逸らしとんのに、岳人と目配せしとんのは俺普通に嫌やねんけど」
「あっ、ごめん」
『……色んな心の開き方があるんだな侑士は』

take4
「(キィーン)」
『はい』
「あ、それじゃあさっきの続きなんだけどね」
「ん」
「…私、侑士くんの事、嫌いになりました(ペコリ)」
「……」
「……」
「……(これは嘘やな)」
「……」
「……(跡部が俺を動揺させようとして言わせた俺を嘘やろ。わかっとる。ウンウン。わかっと)」
「だからもう、絶対に話しかけないで!」
「(バーンッ)待ってそれは嘘でも言わんで!?嘘やってわかっててもほんま自分に言われたら悲しなんねん…(グスン)」
「ごめんね侑士くん〜!本当は大好きだよ!」
「俺も、めっちゃ好き(ギュッ)」
『(なんの会だよコレ…)』

take4
「心を閉ざす前に聞かして」
『なんだよ』
「これ俺が成功するまで終わらんの?」
『跡部にはそう言われてっけど』
「(キィーン)ほならもう、さっさと終わらせるわ」
「……あのね、侑士くん」
「……ん(嫌いを乗り超えた俺に、もう心を揺さぶられるものはない)」
「今日は、侑士くんに手紙を書いてきました(手紙を出す)(ガサッ)」
「……?(何なに?何が始まるん?)」
『(その場から少し離れる)』

「侑士くんへ」
「……(ほんまに読み始めた)」
「いつも優しくしてくれてありがとう。私がわがままばっかり言っちゃうのに、侑士くんがいいよーって許してくれるのが凄く嬉しいです。その優しさにいつも甘えちゃってごめんなさいって思うんだけど、いつも甘えちゃってます。ごめんね」
「……(なるほど、これも検査なんやな。ほなこれに耐えれば)」」
「絶対私なんか可愛くないのに、可愛ええなあって言ってくれる侑士くんと一緒にいられて私は幸せです」
「……(いやいやめちゃくちゃ可愛ええから。って言いたいけど下手に口開いたら心の扉が)」
「優しくてかっこよくて侑士くんは、私には本当に勿体ないくらいです」
「……」
「侑士くんは私にとって、自慢の…そして何よりも大切な彼氏、です」
「……(アカン泣きそう)」
「侑士くん、私と付き合ってくれてありがとう(手紙をしまう)」
「……」
「…そして!これからも大好きです!ずっと一緒にいてね!(抱きつく)(ギューッ)」
「…………(チラッ)(抱きついてる彼女を見る)」
「……(ギューッ)」
「……俺も」
「え?」
「俺も、大好きやで……(ピシィッ)(眼鏡にヒビが入る音)」

『……んー、心の中に収まりきれなかった思いが目から出たって事でイイ?』
「それや」



めちゃくちゃアホな忍足になってしまいました。でもこういうお話書くのが大好きです!(笑)楽しかったー!(0507)

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