玉響さまより拝借
「冬〜!!久しぶりやなぁ!!」
長かった駐在任務から戻るや否や、抱き着いて来たのは狐…もとい三番隊長市丸ギン。
恥ずかしながら俺の恋人でもある。
自分でもなぜこんなおかしな奴と付き合っているのか理解不能だが…。
まぁそこは流れだ。なりゆきだ。
「冬〜、ボク寂しかったんやで!」
「ああそうかよ」
「一ヵ月も連絡くれへんし、泣きそうやったわ〜」
「勝手に泣けよ」
忙しかったこともあるが、自分から連絡するのは「寂しいです早く会いたい」って言ってるようで、何だか気恥ずかしくて。
何度も伝令神器を手にとっては戻し、を繰り返すうちに気付いたら一ヵ月が経っていたのだ。
「ボクどうしてもキミの声が聞きとうて」
「……………」
「………昨日はたくさん電話してもうた♪」
「あの鼻息の荒い無言電話はお前かァァァ!!!」
どうやら俺の恋人は変態らしい。